「育てにくい…」と感じる一人っ子のしつけに困っていませんか?自分の気にしすぎなのか、それとも発達の特性なのか分かりづらいと感じることもあるかもしれません。彼らを伸ばすことに焦点を当てて、今までと違う視点から彼らを観察することがおすすめです。 |
「育てにくい…?」と感じる一人っ子
自分の気にしすぎなの?
私には、一人っ子の息子がいます。幼児期の彼は、とにかくマイペースで自由奔放、人の話が全然聞けないタイプでした。
「言葉が遅いような…」
「コミュニケーションがとりづらいような…」
「ちょっと落ち着きなさすぎるような…」
いろいろな不安がある中で、周りから聞こえてくるのは「男の子なんてそんなもの」説。
自分の気にしすぎなのかな?それならちゃんとしつけなくちゃ…と必死で息子に向き合いました。
「しつけをしてます」アピールをしていた過去
当時の息子は、愛嬌がありとてもかわいかったのですが…なかなか手ごわい相手でした。愛と正義にあふれる子育ての甲斐もむなしく、困りごとは減りませんでした。
一体何度言えば駐車場を走らなくなるんだろう。
なんで保育園から帰ろうとしてくれないんだろう。
なんでみんな体操しているのにこの子だけ抱っこなの?
通っていた保育園の保護者には、年齢の近い子どもを何人も育てているママもいれば、弟の赤ちゃんを抱っこしているママもいました。
その中で、たった一人の子どもに手を焼いている自分。これはまずい…しつけができない甘い親だと思われたくない!
そう思った私は、まるで周囲に「ちゃんと叱っていますよ~」とアピールするように息子を注意していていました。
発達の検査で分かったこと
後々になって発達の検査をして分かったことは、平均的なレベルと比べて息子の聞く力は相当に弱そうだということでした。
息子が人の話を聞けないように見えた原因の多くはここにあったと思います。
この検査の結果を受けて、現実を思い知らされショックなようで、今までの息子が一気に理解できてホッとしたというのが正直な気持ちでした。
もちろん検査の結果がすべてではありません。それでも、客観的な数字として、周囲との差を知ることができたことは私にとって大きな子育てのヒントとなりました。
検査の結果が平均を大きく下回った…ママはどうするべき?▼▼
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一人っ子ママが気をつけておきたいことは?
違和感がかき消される環境
私の反省点は、他人からの「子どもはみんなそうだよ」というアドバイスをお守りにしてしまったことです。
と言うのも、一人っ子だと、比較する対象になる兄弟姉妹が身近にいないことで「うちの子、育てにくい…?」と感じるきっかけが少なかったと思います。
その少ない違和感さえも、「男の子なんてそんなもの」説で都合よくかき消してしまいました。
このようにして、正しい対応をとり始める時期をどんどん先延ばしにしてしまうのはとてももったいないです。
ママの「うちの子、育てにくい…?」の違和感はだいたい当たるそうです。
この違和感を困りごとへ、困りごとを二次障害へとつなげてしまう前に、適切な対応ができるママが増えると嬉しいなと思います。
ママの「注目」を浴びる頻度
「育てにくい…?」の違和感がかき消されやすい環境に加え、一人っ子はどうしてもママから注目される頻度が高くなります。
育てにくいと感じるタイプだと、ちょっとしたトラブルがどれもこれも問題行動に感じてしまいますよね。
大変だ、ちゃんとしつけなくちゃ!と必死になり、「触ったらダメでしょ!」「牛乳こぼさないでね!」「ちゃんと“さようなら”って言わないと!」と1つ1つ丁寧に注意していく…。
これ、実は黄色信号です。
もちろん子どものためと思ってやっている行動なのですが、残念ながらこのような声かけは子どもにはうまく伝わりません。
同じような困った行動を何度も繰り返すことになり、積み重なる叱責で自信を失い、指示待ちタイプに成長してしまう可能性もあります。
育てにくさの違和感にはきちんとした理由があることがほとんどです。
それなのに、子どもが変わらないことの焦りから、周囲へアピールするように子どもを叱っているママはいませんか。
今すぐにでも、お子さんへの関わり方を変えていくことをおすすめします!
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一人っ子を伸ばすママの関わり方
子どもを伸ばしたいと思ったとき、一番の近道は褒めること!というのが基本です。
これがなぜかと言うと、ママに褒められることで子どもは正しい行動を学習し、自信ができてどんどん行動できるようになるからです。
どういうこと?「褒める子育て」はこちらで詳しく解説しています▼▼
この点を踏まえ、一人っ子の子育てのポイントをお伝えしていきます。
しつけの文化にご注意を
子どもの行動には好ましい行動と好ましくない行動があります。
しつけの文化が根強い日本では、それらの行動を「叱るか?叱らないか?」の視点で見ていることが多いように思います。
たとえば、好ましい行動が見られたとき、できて当たり前だから叱らない。一方、好ましくない行動が見られたとき、「なんとか改めさせなければ!」と感じて叱る。
このような環境では、なかなか子どもの成長は促されませんし、逆効果になることもあるそうです。
子どもの行動を違う視点から見てみよう
ですから、一般的なしつけが効きづらいタイプの一人っ子には、これと違う見方をすることがおすすめです。
子どもの行動を「叱るか?叱らないか?」ではなく、「褒めるか?褒めないか?」の視点で見るのです。
つまり、好ましい行動が見られたとき、褒める!
私は、これこそ目の届きやすい一人っ子の醍醐味ではないかと思うのです。
ママが褒めること1つ1つが、彼らの成功体験となっていきます。ぜひ、この発達チャンスを逃さないように褒めてくださいね。
一方、好ましくない行動が見られたときは、褒めない。
命に関わるような危険なこと・非人道的なこと以外は基本的に見て見ぬふりをします。
ここはママのスルースキルの見せどころです。ママから注目されていない行動は自然と減っていきますのでチャレンジしてみてくださいね。
ママの注目を上手に使い分けることができれば、育てにくいと感じるタイプの一人っ子もぐんぐん伸ばすことができるようになりますよ。ぜひ、試してみてくださいね。
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執筆者:大塚 ひかり
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