発達がゆっくりな子を育てるママは、小学校入学を控えるいま、勉強についていけるかしら…今から何かさせないといけないかな?と心配ですよね。小学校入学前にやっておくことは、ママがしっかり自信を育むこと。入学まであと4ヶ月の今こそ取り組んでほしいのです。 |
発達がゆっくりな子のための入学準備
就学時健診が行われる時期になりました。いよいよ我が子も小学生!
ワクワクする気持ちと同時に、「小学校入学前にやっておくことってあるの?」と不安に感じているお母さんも多いことでしょう。
学習面の準備のために、読み書きを教えておくべき?
中でも、発達がゆっくりな子の入学準備を進めているお母さんが、学校で一番未知なのは学習面ではないでしょうか?
入学前に、ひらがな書けるように、読み書きができるように、ということもよく言われます。
お母さんが熱心に教えている家では、幼児でもある程度読み書きができる子もいますし、本人に興味があれば、教えなくてもいつの間にかできるようになっていることも多いです。
けれど、そういったレベルの「できる・できない」は、小学校に入ってからの学習にほぼ関係ありません。
入学前にお母さんが慌てて読み書きを教えるのは、そんなに意味がないのです。
それよりもっと、本当に大切なことって何だと思いますか?
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発達がゆっくりなタイプとは
小学校で学習面でつまづきやすい発達障害の子どもは、大きく分けて2タイプあります。
・全体的に理解や発達がゆっくりなタイプ
・発達は普通だけど、脳の情報処理の力に偏りが大きいタイプ
・発達は普通だけど、脳の情報処理の力に偏りが大きいタイプ
今回は、前者のゆっくりタイプのお子さんについて、じっくりお話ししていきます。
集団場面では、年齢が進むにつれ遅れが生じやすくなる
知能検査をしないと分からないこともあるのですが、ゆっくりタイプのお子さんは知的発達に遅れがみられたり、遅れまではいかなくてもIQテストで70〜80くらいの数値だったりします。
日常ではやり慣れたことなら問題なくできるのに、新しいことを理解して吸収することが苦手なことが多いです。
このゆっくりタイプの幼児は、知的なレベルにもよりますが、園などの集団場面で年齢が進むにつれ、みんなと同じ指示では活動に遅れが生じやすくなっていきます。
担任の先生に「ちょっと心配」と指摘されても家では全く問題を感じないため、お母さんは意味が分からず、傷ついたり、困惑したり。
先生に「心配…」と言われたら、やっぱり心のどこかで「もしかして」という不安が付きまといますよね。
それでも、お母さんが「うちでは問題ないから大丈夫!」とご自身に言い聞かせてしまう方がとても多いのです。
小学校入学後しばらくしてからつまずきが見えてくる
このゆっくりタイプのお子さんは、小学校入学当初はそんなに大きな問題が起こらないことが多いです。
1年生の最初は生活習慣や集団行動を身につけることに時間が費やされるからです。
ですから、つまずきが目立ってくるのは、だいたい夏休み前くらい。
いよいよ本格的に1年生らしい読み書きや計算の授業がスタートすると、徐々につまずきが出てきます。
お子さんの状態を把握し、お子さんに合った学びの場を用意して欲しい
発達障害のゆっくりタイプの幼児のお子さんは、まず、知能の水準がどのくらいにあるのかを知ることが必要です。
普通に日常生活を送れているお子さんの中にも、軽度の知的障害を持っているお子さんがいるからです。
「わからない」刺激の中では脳は発達しないということが、最近の脳科学の研究で実証されてきています。
万が一、発達障害のお子さんが軽度の知的な遅れによって学習に遅れが出てしまっているのであれば、いち早く適切な教育の場を用意してあげることが大切です。
つまり、特別支援学級というゆっくりタイプのお子さんが少人数で学ぶクラスの選択も視野に入れて欲しいという意味です。
ゆっくりタイプのお子さんたちは、素直でまっすぐな心を持つ子がとても多いです。
勉強ができないことで傷ついていく彼らの姿を見るのは本当に辛いものです。
お子さんが、一日中分からない授業に座り続ける小学校生活を送るのか?
それとも、支援級という選択は取るけれど、発達障害のお子さんの脳へしっかり刺激が届き、お子さんのペースに合わせて発達させる環境を選ぶのか?
お子さんのことを一番に考えると、どちらが良いかは明白ですね。
ぜひ、就学先を最終決定する時期であるいまこそ、検討してみてください。
ぜひ、就学先を最終決定する時期であるいまこそ、検討してみてください。
小学校入学前にやっておくこととは
では、発達がゆっくりな子のために、小学校入学前におうちでできることとは?
表面上の間に合わせの準備ではなく、小学校生活が心底有意義になるように、脳のレベルから準備して欲しいと思います。
ママの肯定的なコミュニケーションで、自信を育てよう
幼児のお子さんにとって脳の発達の鍵は、お母さんが日常どんなコミュニケーションをとってきたかにかかっています。
ですから、幼児のお子さんの「できているところ」に注目して褒め、成功体験を積ませてあげてください。
それが自信となり、積極的に行動できるようになります。行動するようになれば、さらに脳も発達していくのです。
発達障害の幼児のお子さんが、入学後勉強が分からないからと困って傷つく。
そして、学校で傷つくのが怖くなり、学校に行けなくなる…なんて避けたいですよね。
そうならないよう、お子さんに「自分はできる!」という自信をつけてあげて、本当の意味での小学校入学準備を親子のコミュニケーションで進めていきましょう。
学校は、自分のことを理解してくれる。
おうちでも、お母さんがしっかり自分のことを見て応援してくれる。
おうちでも、お母さんがしっかり自分のことを見て応援してくれる。
そんな明るい小学校生活をスタートさせたいですね。
入学まであと4ヶ月の「いま」がはじめどき!
子どもの脳は、3歳から8歳くらいまでが急激に成長する時期です。まさに今、脳が発達する時期に、ゆっくりでも確実に習慣化させましょう!
習慣によって脳が作られるには3〜4ヶ月の期間が必要であるという研究データがあります。
そう、今、まさに!小学校入学が見えてきたこのタイミングなのです。
私の講座では、お子さんの自信を育てるコミュニケーションの方法をお伝えしています。
ちょうど4ヶ月でスキルを習得できるように講座が組まれていますから、今始めれば小学校入学に間に合います。
就学準備、そして入学後にもずっといかせる一生モノのスキルを学び、発達がゆっくりな子をぐんぐん伸ばすママになりませんか?
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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