寒さが増し、感染症の不安もある12月。保育園に通っていない0・1・2歳児のママ、活発な子どもとのおうち遊びのネタが切れて悩んでいませんか。そんなあなたへ、活発な子どもの「いたずら」を遊びに変換する、家での過ごし方のヒントをお伝えします。 |
0・1・2歳児を子育て中のママの「おうち時間」のお悩みとは
「おうち時間」特集にあたり、ななほし広場のスタッフは、ママたちの生の声をリサーチしました。
圧倒的に多かったお悩みは、「子どもとのおうち遊び、そろそろネタが尽きた!」というもの。
特に、専業主婦や育休中で、子どもが保育園等に通っていない「未就園児(0・1・2歳児)」のママからは、
・冬休み中は子どもたちが一日中家にいて大変!って言うけれど、私には冬休みなんてありません
・毎日24時間ずっと一緒…とっくの昔に遊びのネタは尽きました…
という悲痛な叫びが聞こえてきました。
寒くなり、外遊びもしづらくなるこの時期。
さらに、コロナウイルスがおさまるどころか第3波と言われるような状態に…
頼みの綱だった親子広場などの、遊び場へも出かけられない、そんな状態のお母さんも多いのではないでしょうか。
1日のほとんどを未就園児と二人きりで、おうちで過ごしているママ、毎日本当にお疲れさまです。
ななほし広場では、でこぼこキッズとの「おうち時間」を頑張るママへ贈る、初めての特集を企画しました。
今日から5回シリーズで、0・1・2歳の乳幼児のママへ、おうち時間の過ごし方のヒントをお伝えします。楽しみにご覧くださいね!
活発な2歳児との、家での過ごし方がわからなかった私
かく言う私も、先ほどのような悩みをもったママの一人でした。
私には現在5歳の娘と2歳の息子がいます。
娘が2歳の頃、私は育休中で家にいました。
夫はその頃休みがほとんど取れない仕事をしていたため、平日も休日も朝から晩まで二人きり。
そして、当時はちょうど息子を授かったばかりでつわりがひどく、外出もできず、家の中でず〜〜〜っと娘と過ごしていました。
さらに、娘は超がつくほど活発で、ちっともじっとしていないタイプ。
家の中でも走り回っているし、注意散漫なため一つの遊びも全然長続きしない…
「やっちゃダメ!」とつい言ってしまうような「いたずら」ばかりし続ける娘。
どんなにやめてと言ってもやめない娘に振り回され、疲れ果てていました。
一方で、「保育園に通っている同年代の子たちは、知育活動とかやっているんだろうな…」などと考えては、「娘の発達が遅れたらどうしよう」と娘のために何もしていない自分を責めてしまう。
活発な2歳児と家で過ごしていると、やって欲しくないことをやるので叱ってばっかりだし、かと言ってそんなにやることないし…と悩んでいました。
発達の「旬」に合った過ごし方をすると、子どもは伸びる!母はネタ切れしない!
小さな子どもは、「なんでこんなことするの!?」と思ういたずらばかりしますよね。
「言っても言ってもやめない…」と困っているお母さんも多いのではないでしょうか。
けれど、実はこの「どんなに言ってもやめない」ほど夢中になっているいたずらこそ、子どもを発達させる遊びになるのです。
脳は場所によって働きが分かれていますが、それぞれ発達の「旬」と呼ばれる、伸びやすい時期があります。
もちろん、その「旬」がいつ来るか、スピードや順番は大きく個人差がありますが、
その「旬」をどうやって見極めるのかというと、子ども自身がものすごく熱中していることが、今伸ばしたい「旬」です。
子ども自身が、今旬を迎えている脳の領域を、たくさん行動することで刺激し、伸ばしているのです。
それが大抵、大人から見るといたずらと感じてしまうような動きですから、なんとかやめさせたいと思ってしまうのですが、
そのいたずらを止めてしまうと、発達の「旬」を逃してしまってその動きを習得できないどころか、
「やりたいことをいつもやらせてもらえない」という気持ちになり、母との信頼関係まで危うくなってしまいます。
逆を返せば、子どもが熱中している「いたずら」を、思う存分やらせてあげると、子どもは満たされ、発達していくのです。
特に、活発で、思いついたら行動してしまうタイプの子どもは、行動力があっていたずらもたくさんしますから、その分、発達していくチャンスもたくさんある!ということ。
また、大人が頑張って「遊んであげよう」としなくても、自分からやりたいことを見つけてくれますから、ネタが尽きるなんてことにもならないわけです。
「いたずら」をされたら、「これは今、この子の発達の旬の動きかもしれない!」というアンテナを張って、思い切りやらせてあげることをオススメします。
「いたずら」を見つけたらチャンス!おうち遊びへの変換のヒント
「またこんなにめちゃくちゃにして!!」と思うようないたずらに出会ったら、まずはお子さんの顔を見てみてください。
きっと、視線は動かず、目の前のいたずらに没頭していると思います。
その表情を見つけたら大チャンス!
いたずらをいたずらのままやらせ続けると、お母さんのイライラが募ってドッカーン!と爆発することにもなりかねませんので、いたずらを「発達の旬」を満たす遊びに変換してみてください。
お子さんの安全を確保できて、お母さんの心の安全を守れるような(笑)環境づくりがオススメです。
ここでは、我が家で行なっていた、いたずらを「子どもを発達させる遊び」へと変換する方法をご紹介しますね。
◆トイレットペーパー・ティッシュペーパーを出しまくる→引っ張り出す遊び
「ものを引っ張る、引き出す」能力を鍛えている時期。
ティッシュの空箱にハンカチなどを入れて、ここから何枚でも出してね〜と渡していました。
それでも本物をたくさん出すときには、子ども専用のティッシュやトイレットペーパーを一つあげて、好きなだけ出して〜としたこともあります。
そして出されたものを掃除用に使っていましたよ(笑)
◆絵本を破る→紙を思いっきり破る遊び
手先の動きを鍛えている時期。
また、破れるときの音も楽しんでいるのかもしれません。
新聞紙や広告など、破っていい紙を用意して思い切り破らせてあげて、それを一緒に拾う、袋に入れる、とすると遊びが広がりますね。
◆落書き→思い切りお絵描き
我が家は壁一面に「ホワイトボードシート」を貼って、落書きされても困らないような環境を作りました。
「これならいいよ!」とお母さんが思えるような環境を作ることがおすすめです!
◆物を投げる→投げる遊び
投げて困るものは目や手の届かない場所にしまっておきましょう。
その上で、新聞紙などを丸めて箱に入れて投げる遊びや、柔らかいボールを投げるなど、投げる遊びをたくさん取り入れてみてください。
100円ショップにある的当てゲーム(マジックテープでくっつくもの)もオススメですよ!
◆スイッチを押す→指先で押す遊び
指先の力を鍛えている時期。
押していいスイッチがあるなら飽きるまでやらせてあげてもいいですし、ボールがギリギリ通るくらいの穴を開けた箱にボールを押し込む、などの遊びも夢中になりますよ。
◆洗濯物を勝手にとる→指でつまむ遊び
洗濯バサミなど、子どもはお母さんが使っているものが大好き。
子ども専用で洗濯バサミを用意して、自由に遊ばせてもいいですし、
お母さんの服に洗濯バサミをたくさんつけて、それを取らせるなどの遊びも、つまむ動きが鍛えられて喜びますよ。
◆お茶を自分で入れたがってこぼす→お風呂へGO!水遊び
手首をひねる動きを鍛えたいのかもしれません。
けれど、家が水浸しになるのは困りますよね…。
ちょっと早い時間でもお風呂へ移動して、思う存分コップへ水をうつす動きをさせてあげましょう。
◆ゴミ箱の中身を出す、またはゴミじゃないものを捨てる→出し入れの遊び
物の出し入れも立派な遊びです。
たくさん入ったブロックを箱から出し入れするという動きも、この発達の旬を満たせますし、「お片づけしよう!」という生活動作も遊びに変わりますね。
お手伝いにも繋がりますので、褒めポイント満載です!
「止めても止めても、大人を困らせることばかりやる…」と活発タイプな娘に対してイライラしがちだった私ですが、
「ここまで夢中でやっているのだから、今必要なことなんだ。ならば思いっきりやらせよう」と考え方を変えた結果、
どの遊びも長続きせず「あそぼー」攻撃が止まらなかった娘は、没頭して遊ぶ時間が増え、私も「何をしたらいいんだろう…」と悩むことはなくなりました。
おうち遊びのネタが尽きた!というお母さんは、「遊んであげなきゃ!」ではなく、「この子が今伸ばしたい旬は何かな?」と、お子さんから遊びのヒントを見つけてみてくださいね。
【おうち時間特集】次回は、0・1・2歳の子どもと過ごすお母さんの「一人になりたい…」というお悩みへのヒントをご紹介します。▼画像クリックで第2話へ▼
執筆者:永崎りん
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