卒園を控えた年長さん!なのに癇癪が頻発…ママにも原因不明で対処法がわからず、困り果てていませんか?それは、環境の変化を察知した子どもからのSOSかもしれません。「子どもを肯定」+「ママの笑顔」でマルッと解決できますよ! |
年長時、真夜中の癇癪が頻発した息子
わが家には小学3年生の息子がいます。
息子が3歳児だったころ、激しい癇癪は月に1度程度でしたが、成長とともに頻度が増えていきました。
その都度、原因を探り、癇癪が起きないよう前もって対策を講じたり、可能であれば息子の意に沿うように動くなどして対応してきました。
しかし、年長時、お正月が過ぎた頃から、真夜中に原因不明の癇癪が頻発するようになったのです。
いつも通りのルーティンで夕食後、入浴し、就寝したあと、午前1時~4時くらいのいろんな時間に飛び起きて「お風呂に入っていなかった!ギャー!!」
いきなりフル癇癪が発生し、1時間以上続く…
『え?なんで?お風呂には入ったのに…どうしたらいいんだろう?』
癇癪の原因に思い当たらず、ただオロオロするばかりで、対処法も思いつきませんでした。
睡眠不足が続き、私自身も次第に疲れ果てていきました。
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入学直前に原因不明の癇癪が増えたワケ
あるとき、ふと、理由が思い浮かびました。
子どもの言動が全てではなく、本人にも掴めていない本音が隠れているのではないか…
息子は「卒園して、小学校に行くことが怖い」という、不安な気持ちを言葉で言い表せずに、癇癪を起しているのではないか…
少しだけ、ママ自身のことを、思い出してみてください。
“マリッジブルー”や“マタニティーブルー”など、環境の変化を予測して、言葉で言い表せない不安で心がいっぱいになった経験がありませんか?
子どもも、ママと同じなんです。
“小学校入学”という環境の変化を予測して、不安でいっぱいになっているのです。
繊細で不安が強く、こわがりなお子さんならば、なおさらです。
そして、もしかしたら、ママは気づいていないかもしれませんが、ママ自身も、子どもの環境が変化することに強い不安を感じ、その気持ちが、言動やしぐさに表れていませんか?
子どもは、ママの心を見抜いている。ママが子どもを思うよりも鋭く。
私自身の不安な気持ちが、子どもに癇癪を起こさせていた。
火に油を注いでいたんだ…と、このとき、気づいたのです。
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入学後は行事が目白押し。だから年長さんの今、ママと子どもの“心”を整えよう!
息子の年長時3月~新1年生4月の行事を振り返ってみます。
3月、卒園式を終え、仲良しだった保育園のお友達とお別れしました。
4月、入学式を終え、しばらくして給食が始まりました。
給食開始については心配していなかったのですが、保育園時代の給食とは準備の仕方や食器が違うこと、量が多いことなど、ひとつひとつに戸惑い、慣れるのに時間がかかりました。
1年生を迎える会や、6年生と一緒に少し遠出の遠足、2年生と校内探検、警察官を招いた安全教室など、子どもが興奮しそうな行事が目白押し。
もちろん、教科書を使った国語や算数の学習も始まります。
そうなんです。入学後は親子ともに、想像以上に緊張の高い日々が続くんです。
だから、年長さんの今のうちに、ママと子どものメンタルを整えてほしいのです。
癇癪の対処法、2ステップ
ステップ1.「ママの笑顔」
なにより大事なのは、「ママの笑顔」!!
ママの笑顔が子どもの安心にダイレクトにつながります。
癇癪が起こっても、子どもの感情に巻き込まれずに、余裕の笑顔で対応「そうなんだ~」
ママ自身が不安な気持ちを吹っ飛ばし、笑顔全開で子どもに接してください。
『ママが笑ってる』『ママの優しい声って安心する』
これだけで子どもの不安は消え去り、安心が上書きされます。
ステップ2.「子どもを肯定する」
「子どもを肯定する」とは、「子どもを褒める」ということです。
「すごいね」「カッコイイね」のみならず、グッジョブサインなど、オーバーリアクションしながら、子どもができていることを“実況中継”しましょう。
「自分で起きたんだね」
「パジャマのズボンが脱げたね」
「お、今日の服、選んだんだ!」
「靴下、片方、履けたね」
できていないことは完全スルーし、できていることだけに注目して、片っ端から言葉にして、優しい声で伝えます。
すると、ママの優しい声を、子どもがキャッチするようになり、
『ママが僕(私)のこと見てくれてる』『僕(私)が動いたら、ママが褒めてくれる』
と、自分の行動に自信を持つように変わっていきます。
わが家のその後を、少しだけお話します
まず、私自身がメンタルを整え、笑顔と穏やかな声で接するように心がけました。
息子が真夜中に飛び起きたら、「そうなんだね」と穏やかに息子の発言を肯定。
そっと背中に手を当てながら、「じゃあ、今からお風呂に入ろうか?」
一緒にシャワーを浴びたら、即、癇癪が治まるようになりました。
その後は、2人で“ラブラブ二度寝タイム”です。
これらを繰り返すうちに、私の声が息子にスッと届くようになっていきました。
入学式を終えた後、真夜中の癇癪はピタっと治まりました。
それだけでなく、朝夕の時間帯の癇癪も、だんだん、減っていきました。
ママの私が腹をくくって、笑顔で楽しく子育てしたら、子どもも笑顔が増え、入学後も楽しく登校できました。
「ママの笑顔と優しい声」
「子どもを褒める」
まずは、2週間、だまされたと思ってやってみてください。
あっという間に癇癪が減り、ママも子どもも笑顔が増えていきますよ!
執筆者:松木なおこ
▼世界初!0歳から子育てに悩まない「お母さんの小学校★ななほし」主宰、石澤かずこのメルマガは、こちらからご登録ください