「中学生なのに自分で自分の物の片付けができない」という相談が増えています。「子育て間違えたかな…」もう手遅れ?と悩まなくても大丈夫です!そして、あなたが幼児期のママなら、そんな状態に陥らないために、コミュニケーションの「始め方」を意識してほしいのです。 |
「中学生なのに自分で自分の物が片付けできない」という相談、急増しています
ちょっと想像してみて欲しいんです。
3歳のお子さんが部屋中におもちゃをたくさん散らかして、遊んでいたとします。あなたはどんな風に声をかけますか?
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次に、中学生になったお子さんを想像してみてください。
片付けが苦手で、出したら出しっぱなし。 プリント類もぐちゃぐちゃで、片付けるよう注意しても寄せただけで終わってしまう。
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同じように片付けできないお子さんでも、年齢によってママの感じ方は全然違いますよね。
中学生の場合は、なんで中学生になったのに、自分で自分の物の管理ができないの?と99%のママがイライラしてしまうでしょう。
最近、このような中学生のお子さんのママからのご相談が増えています。
大丈夫!お子さんの意欲は伸ばせます
「中学生になったけれど、何度言っても自分で自分の物の管理ができず、結局私(ママ)が片付けています。どうしたらいいのでしょうか?」
「子育てを間違えてしまったのでしょうか?」
というご相談…
間違えたとは言いませんが、ママは長い間、頑張ってこられたことと思います。
なのですが、残念ながら何度注意したとしても、お子さんは自分で自分の物を管理できるようにはなりません。
なぜなら、人間の脳は、使ったことについては伸びていくけれど、使わない部分はいくら歳を重ねても成長しないから。
お子さんが日常生活で苦手さを抱えたままに大人になってしまい、困りごとが大きくなって生きづらくなってしまう…
それは防いであげたいですよね。
本来は思春期までに「自分でやる意欲」を育ててあげたいのです。
ただ、その「自分でやる意欲」の芽が小さい頃からの親子のコミュニケーションによって伸び悩んでいる可能性があります。
ですが!大丈夫^^
お子さんの意欲は必ず伸ばせます!
家族だからこそやり直せるんです!
中学生だから手遅れ?そんなことはありません!困りごとだらけの中学生をコミュニケーションで「育て直した」ママの軌跡はこちら▼
「だいじょうぶの小石」を持たせて社会に出してあげたい
ところで、「だいじょうぶの小石」というお話をご存知でしょうか?
元々は、尼さんが書いたお話だそうなんですが私は、高校の卒業式で初めて聞いて以来、自分の中でずっと大切にしてきたお話です。
「だいじょうぶの小石」のあらすじはこんなお話し。
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ある人が手術を受ける人に「だいじょうぶ」と書いてある小石を渡しました。
渡した人は、「手術がうまくいっても、うまくいかなくても、どちらに転んでもあなたは大丈夫」そう言ったそうです。
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普通は、手術はうまくいくほうがいいに決まってますよね?
子育てもうまくいくほうがいいに決まってます!
だけれど、人生うまくいくことばかりとは限りません。
それは子どもたちの人生も同じこと…
苦手なことがある、発達にでこぼこがある、だからこそママから「だいじょうぶの小石」をお子さんに渡してあげて、壁を乗り越えて頑張れる力を持たせてから社会の荒波に出してあげて欲しい!と私は強く想うのです。
今は、毎日ママが「あれどうなってるの?」「これどうなってるの?」と確認できる。
部屋が散らかっていても片付けを手伝ってあげられる。
けれども、ずっとお子さんについていてあげることはできません。
どうかお子さんが独り立ちするときのために「だいじょうぶの小石」を持たせてあげて、安心して手を離せるママが増えることを、心から願っています^^
子どもに授けていきたい「自信」とは?▼
大事なことはコミュニケーションする前の準備
片付けできないお子さんに「声かけ」するとき、その場その場でどう対応するかを考えて対応していらっしゃいますか?
そんなの当たり前じゃん!と思われたかもしれませんね。
お子さんがあなたに言ってきたことに対して、言ってしまえばアドリブで対応するのがコミュニケーションとも言えますよね。
ですが今日は、お子さんとコミュニケーションする前の準備が大事!というお話をしたいと思います。
そもそも、ママたちが声をかけなきゃ!と思うのは、お子さんが片付けしないのでさせたいとき。
そこで、準備なく「〜しなさい」であったり「早く」などと言おうものならお子さんのやる気は一瞬にして、消えてしまうでしょう。
始める前から「嫌だな」「めんどくさいな」などとネガティブな気持ちを抱えながら渋々取り組むことになると当たり前ですがエンジンはかかりにくくなり、お子さんの行動は進みにくくなるんです。
中学生になっても片付けできない…とならないように、幼児の今のうちからママがお子さんのエンジンがかかりやすいようにしてあげることが大切!というワケなんです。
肯定的な注意の引き方
では、実際にどんな風にコミュニケーションすれば良いのか?
いまお子さんが中学生で、片付けできないことに困っているママも、
まだ幼児だけど片付けできる力をつけていきたい!というママも、
今日からこのポイントを意識してみてください!
それは、何か指示をする前に「肯定的に注意を向けてから、コミュニケーションを開始」することです。
例えば、
・笑顔と穏やかな声で
・近づいてスキンシップをする
・優しく名前を呼ぶ←自分に話しているという意識を高める
・注目を引く←聴覚だけでなく、視覚的に話しかける
です。
私たちママも、笑顔で穏やかに声をかけられると、話しを聞こうとする姿勢になりますよね。お子さんに対しても、ぜひ意識してやってみてください。
執筆者:いけのあやこ
▼ななほし主宰:石澤かずこのメールマガジンご登録はこちらから