子どもの「聞く力」が弱いと心配になりますよね。「聞く力」を高めたいのは、脳の栄養となる親子のコミュニケーションを増やしたいからです。親子で幸せになれる魔法のトークテーマで、子どもの「聞く力」を鍛えず育ててコミュニケーションを楽しみましょう! |
子どもの「聞く力」が弱いと心配?
子どもと会話のキャッチボールが成り立たない!
現在、小学校3年生になった私の息子は、言葉の発達が遅く、なかなか思うようなコミュニケーションがとれない幼児期を過ごしてきました。
このころ、息子と会話のキャッチボールが成り立った記憶がほとんどありません。
たとえば、「今日、遠足どうだった?」そんな話題というボールを投げかけても、返ってくる言葉は3種類。
「なに?」「忘れた」「わかんない」
まったく受け取ってもらえずコロコロ…っと転がっていく話題のボール。
それをチラ見して気にしてくれたらいい方で、まるで見向きもしてくれない…といったことも少なくありませんでした。
息子がこのような状態だったのは、反抗期が早くやってきたからでも、男の子だから仕方ない、というわけでもありません。
息子は、「聞く力」がとっても弱かったのです。
息子の課題…「聞く力」アップを目指して
息子は「聞く」ことが苦手なので、聞くことを通して脳へインプットされる情報量がとても少ない状態でした。
インプットして集めた情報が少ないのに、それ以上にアウトプットが多くなることなんてないですよね。
うまく入らない、その分出す経験も少ない…という息子は言葉やコミュニケーションの発達がどうしても遅れがちでした。
どういうこと?言葉の発達が遅かった息子の頭の中▼▼
そんなコミュニケーション下手な息子が小学生になったころ、発達について学びはじめた私は「聞きたいことを聞かせることだね」とアドバイスをもらったのです。
しかし、当時の私はこのフレーズの意味がまったくわかりませんでした。
聞きたいって、誰が?
え、私が?
聞きたいことって何だろう?
そんな「?」マークだらけだった私ですが、1年以上かけてこの謎を解くことができたかもしれない!と感じています。
「聞きたいことを聞かせる」ことによって、子どもの「聞く力」をぐんぐん育て、コミュニケーションを楽しめるようになる方法をお伝えしていきます。
脳の栄養!コミュニケーションに必須な「聞く力」
ところで、お母さんの小学校が、コミュニケーションの大切さをうたっているのにはワケがあります!
どういうことか、説明していきますね。
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脳が育つための3つの栄養
脳が育つための栄養は、酸素・グルコース・コミュニケーションの3つだと言われています。
まず、酸素。これは説明するほどでもないかもしれませんが、ただ呼吸をすることで空気から体に取り込むことができます。
次に、グルコース。グルコースとは、つまり炭水化物です!たとえば、ごはんやパン、砂糖のことですね。この炭水化物を分子のレベルで細かく細かく分解したものがグルコースです。
そして、一番のかなめになるのがコミュニケーションです!
コミュニケーションを増やしたいから
酸素やグルコースは、現代の日本で普通に生活している場合、不足することはなかなかないですし、逆に、脳にとってはただ多ければいいというわけでもありません。
必要時に適切な量を吸収して消費できるようになっているんです。
一方で、無限の可能性を秘めるのがコミュニケーションです!
少し考えてみてください。酸素やグルコースがみんな同じように吸収できているとしたら、差がつくのはコミュニケーションですよね。
もし、そのコミュニケーションが希薄だとしたら?
脳が育つ黄金期と言える子ども時代を支える栄養が、ずっとずっと少ないままだとしたら?
今すぐにでも、子どもとのコミュニケーションの量や質をアップしていきたいと思いますよね!
ところが、息子のように「聞く力」が弱いと、会話が成り立ちにくくコミュニケーションが思うようにとれません。
だからこそ、まず「聞く力」をアップさせるということがとても大きな課題となります。
そして、この「聞く力」をアップさせる秘策が、「聞きたいことを聞かせる」ことだったのです。
「聞きたい」ことを聞かせる理由
子ども自身が「聞きたい」と思うこと―これを聞かせる理由は、子どもに“意思をもって「聞く」”という経験をさせるためです。
聞きたくもない、心躍らない話題をずっと聞いているのは楽しくないですよね。
ましてや「ザ・ヒアリングのトレーニング」といった聞く練習などは、聞くことが苦手な子どもにとってはまるで拷問のような時間です。
心を閉ざすところまでいかなくても、耳にふたをしてしまうような可能性もあるでしょう。
ですから、子ども自身がワクワクして「聞きたい」と思うようなトークテーマを選ぶことがポイントなんです。
子どもの聞く力を鍛えずに育てる方法
赤ちゃんだったときの話
私は、あれでもない、これでもない…と試行錯誤を繰り返し、絶対的に・圧倒的にお母さんが主導権を握れて、間違いなく子どもが「聞きたい」と思う魔法のトークテーマを見つけました。
それが何かと言うと、ズバリ!わが子が赤ちゃんだったときの話です。
君が生まれてきた日はね…。
泣き声がかわいくてね…。
初めておでかけしたときはね…。
いかがでしょうか?
きっとあなたも、試行錯誤を続けてきたお母さんのはずです。
わが子が赤ちゃんだったときのエピソードっていくらでも思い出せませんか?
わが家でこの話をしたとき、息子の食いつきは他の話と比べものになりません。
目をキラキラと輝かせて「それで、それで?」「そのときお父さんはなんて言ってた!?」と、驚くほど前のめりで私の話を聞いてくれるんです。
普段はまーったく人の話を聞いていないのに、本当に魔法がかかったようなんです。
魔法のトークテーマの効果とは
前章でも触れていますが、子ども自身が「聞きたい」と思うトークテーマを提供することの利点は、しっかり意思をもって、積極的に「聞く」という経験をさせられることです。
さらに、この魔法のトークテーマには他にもいいことがあるんです。
「自分は愛されて育ってきた」ということを子どもに伝えることができる最高のコミュニケーションツールなんです。
幸せな気持ちに包まれ、親子で心穏やかになれること、間違いなしです!
親子のつながりを大切に。“幸せホルモン”が子どもを変える!▼▼
このように、息子に「聞きたいことを聞かせる」経験を繰り返すことで、「聞く」という脳の回路がどんどん発達してきました。
少しずつ返事が返ってくるようになり、以前はスルーされていた褒めの言葉もしっかり届くように変わってきました。
今では、大好きなゲームをしているときに、後ろで会話している夫婦の話題に入り込んでくる地獄耳に成長しました。(笑)
「聞く力」って、必死になって鍛えずとも育てられるんだなと実感しています。
ぜひ、あなたも親子で幸せになれる魔法のトークテーマで盛り上がってみてくださいね。
「聞く力」の弱いタイプへの声かけ例を紹介しています▼▼
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執筆者:大塚 ひかり
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