保育園で発達相談を勧められました。行ったほうがいいのでしょうか?【ちょっと聞かせて!ママのお悩み】

こんにちは!ななほし広場編集部です。

発達障害・グレーゾーンの幼児の子育てのお悩みに、『お母さんの小学校★ななほし』で活動しているママが答える『ちょっと聞かせて!ママのお悩み』のコーナーです。

この記事では、保育園で発達相談を勧められたママのお悩みに答えます。

ぜひ参考にしてくださいね!

保育園から発達相談を勧められた!どうしたらいい?

3歳の女の子を育てています。

保育園の先生から、「〇〇ちゃんのこと、発達支援センターに相談してみたらどうですか?」と言われました。

今まで健診でも指摘されたことがないですし、正直ショックです。

家ではそんなに困っていないのですが、発達相談には行ったほうがいいのでしょうか?

ななほし広場編集部(以下、編集部):

お悩みを教えてくださってありがとうございます。

今回、「お母さんの小学校★ななほし」で活動しているSさん(小学校1年生・女の子のママ)にお話を聞きました。

先輩ママはどうやって乗り越えたのか、ぜひ参考にしてくださいね。

発達相談を勧められたときのママの気持ち

編集部:

保育園で発達相談を勧められたママからご相談がありました。

Sさんも、同じようなご経験があると聞きました。詳しく教えていただけますか?

ーーSさん:私の場合は、娘が3歳のとき、一時保育で預けた保育園の先生から言われました。

「〇〇(娘)ちゃん、お昼寝がなかなかできなくて。お昼寝をしないのはいいんですけど、歩き回って他の子を起こしてしまうんです…。

そうなると、別のお部屋に行かなきゃいけないんですが、保育士も足りなくていつもできるわけではありませんし、他のお子さんがお昼寝をできなくて迷惑をかけてしまっているという状況が気になっていまして…。

このままでは、申し訳ないですが、お昼寝はなしの午前中のみのお預かりしかできません。また、気になるようでしたら、幼稚園の入園も控えていらっしゃいますし、一度、発達相談に行ってみてはいかがですか?」

こういった内容のことを言われたと記憶しています。

編集部:

そのときの心境をお聞きしてもよろしいでしょうか?

正直、かなりショックでした。はっきりとはおっしゃらないものの、お子さんや先生にご迷惑をかけてしまっていてこのままでは預かれない…とまで言われてしまって、

うちの子は「普通」ではないのか。
発達「障害」なのだろうか。
4月から幼稚園に行くのに、大丈夫なのだろうか。

そんな風に不安がどっと押し寄せてきました。

娘は小さな頃から活発で、3歳児健診で同月齢のお子さんたちと比べると元気なタイプだな…とは感じましたが、発達について指摘されたことは今までありませんでした。

家でも、危なっかしくて目が離せない子でしたが、第一子なこともあり正直「子どもってこんなもん」と思っていましたし、発達支援センターに行くほどではないと思っていました。

発達相談に行ったら、「発達障害です」と言われてしまうんじゃないか。
そうでなくても、「発達相談にかかった子」と周りから見られてしまうのではないか。

そう思ってしまって、正直、行きたくなかったです。

編集部:

発達に問題があると言われると、ママはびっくりしてしまいますし、ショックも大きいですよね。

その後、最終的には発達相談に行かれたとのことでしたが…どうして行くことに決めたんですか?

今後やってくる就園・就学のことを考えると、行ったほうがいいという結論に達しました。

もし何か本人に苦手さがあったときに、集団生活で嫌な思いをしてしまうことは避けたいと思いましたので、今からできることがあるのかを知りたかったですし、

地域の幼稚園や小学校の情報を持っているのは地域の発達支援センターだと思いましたので、相談につながっておくほうが娘のためになるだろうと思いました。

編集部:

ご自身の不安な気持ちや認めたくない気持ちもあったと思いますが、お子さんのことを思って相談に行かれることにしたのですね。

発達相談ってどんなことするの?行ってよかったことは?

編集部:

実際、発達相談ではどんなことをされたのでしょうか?

印象に残っていることはとにかく、心理士さんが「お母さん、今まで本当に頑張ってこられましたね。」と言ってくださったことです。

家庭での困り感はあまりなかったので、そんなに深くお悩み相談したつもりはなかったのですが、生育歴や我が家の環境(生まれたばかりの弟も含めて、ワンオペ育児でした)などを聞き取る中で大変だと思ってくださったのか(笑)、

”発達相談に行く=発達障害と診断される”と思い込んで、発達相談に行くことに抵抗があった私からすると拍子抜けするくらい、心理士さんはとても優しく話を聞いてくださいました。

漠然と感じていた、普通に比べてなんか大変かも…という自分の子育てを、わかってもらえた気がして、自然と涙が出たことを覚えています。

編集部:

お話を伺うと、「行ってよかった」と感じていらっしゃるように思いました。

はい、相談に行ってよかったです!

私が不安に感じていたような、子どものことを「ここがダメですね」とかましてや発達障害です、という話は一切なかったですし、主に私の話を聞いてくださって終わりました。

自分の子育てを指摘されたりダメ出しされることもなく、「頑張っていますね」と言ってくださったことでかなり気持ちが楽になりましたし、

自分の住んでいる地域に相談できる場ができた、ということはとても大きな安心感を持てました。

相談の際に、たまたま療育に空きがあるということで、継続して遊びの教室に通うことになりました。

療育の様子を見ながら、継続して相談に乗りますとのことで、娘のことを知ってくれて、成長を応援したり喜んでくれたりする人ができたのは、とても心強かったです。

子どもの応援団が増える!安心して行ってみてほしい

編集部:

では、最後に、相談者のママにメッセージがあれば教えてください。

健診などではなく、特別に「発達相談に行く」となると、受け入れられなくてショックな気持ちを乗り越えなければならなくて、ママにとってはとても大変な思いをする出来事です。

実際私も、行くと決断するまで時間がかかりましたし、すごくすごく緊張しながら発達支援センターに電話をかけたことを覚えています。

けれど、大丈夫。相談に乗ってくださる方たちは、あなたの大切なお子さんを一緒に守り育てたいと思ってくださっています。

決して、障害があるとかないとか、そういうことをジャッジする場所ではありませんし、お子さんのここが悪いから、あなたの子育てが悪いから…と批判もされません。敵ではなくて絶対的に味方になってくださいますから、一人で抱えない、と言う意味でも、相談できる場を増やしておくのは良いことではないかと私は感じています。

娘はその後、未就園の間は、遊びの教室に通いながら継続して相談に通い、年中の途中くらいまで、学期に一度のペースで相談の機会を設けてくださいました。

一旦卒業となったときも、就学のことで相談があったらいつでも気軽に連絡してくださいね、と言ってくださいましたので、地域の事情をよく知っていて困ったときに相談できる窓口があると思うと、とても心強かったですよ。

保育園で発達相談を勧められる、ということは結構、ママにとってはショッキングな出来事ですから、ショックを受けても当たり前。
そんな自分も認めつつ、「お子さんの応援団を増やす場に行く」という前向きな気持ちで行ってみてくださいね。

編集部:

お子さんの成長を一緒に喜んでくれる応援団を増やす!そんな気持ちで前向きに取り組めると良いですね^^

Sさん、ありがとうございました!

編集者:ななほし広場編集部

▼子育ての困りごとはコミュニケーションで解決!こちらのメルマガから毎日お役立ち情報を発信しています

タイトルとURLをコピーしました