できないことが多いグレーゾーンの娘。きょうだいと比べてがっかりしてしまいます【ちょっと聞かせて!ママのお悩み】

こんにちは!ななほし広場編集部です。

発達障害・グレーゾーンの幼児の子育てのお悩みに、『お母さんの小学校★ななほし』で活動しているママが答える『ちょっと聞かせて!ママのお悩み』のコーナーです。

グレーゾーンのお姉ちゃんと弟を比べてしまいます

ななほし広場編集部(以下、編集部):

それでは、お悩みを教えてくださいますか?

2歳差の姉弟を育てています。

お姉ちゃんが発達障害グレーゾーンで、弟のほうがなんでもうまくできることが多いです。

仕方ないとわかっていても、娘に対してがっかりしてしまい、つい口うるさく言ってしまって…。そんな自分にもがっかりしてしまいます。

きょうだいを比べないで済む方法は何かありますか?

編集部:

話してくださってありがとうございます。

今回、「お母さんの小学校★ななほし」で活動しているSさん(小1女の子・年中男の子・乳児女の子のママ)にお話を聞きました。

先輩ママはどうしているのか、ぜひ参考にしてくださいね。

小さな弟のほうが上手にできている姿を見て、がっかり

編集部:

Sさんも、お姉ちゃんと弟さんを育てていらっしゃいますね。きょうだいで比べちゃうことって、ありますか?

はい、やっぱりあります。

我が家も、娘のほうが注意欠陥多動性障害(ADHD)のグレーゾーン。弟は繊細な部分はありますが、定型発達ではないかと思っています。

うちも、上二人は2歳差のきょうだいで、一番比べてしまっていた時期は、娘が5歳、弟がある程度自分で自分のことができるようになった3歳の時期だったと思います。

例えば食事の場面では、娘のほうがじっといられなくて離席が多かったですし、不器用さもあって食べこぼしがとても多くて。

娘だけ見るともちろん、前より上手になったなあと思うことはたくさんあるのですが、隣で食事している弟を見ると、じっと座ってこぼさず上手に食べていて。

小さな弟のほうが上手に難なくこなす姿を見ると、がっかりしてしまうことは正直ありました。

編集部:

ママだって人間ですから、がっかりしちゃうこと、ありますよね。

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発達でこぼこキッズときょうだいを比べてしまうときは

ーーSさん:それでつい、がっかりした気持ちを「どうしてできないの?」「(弟)くんはできているのに…」といった感じで、そのままお姉ちゃんにぶつけてしまいがちだったのですが…

そういった声かけをしたところで娘はできるようになりませんし、「私は(弟)よりも下手だから…」と自信を失っているような発言をするようになったので、このままじゃいけないと思って対応を考えました。

比べる相手はきょうだいではなく…「〇〇のこの子」

比べる対象を「いま隣にいる弟」ではなく、「過去のこの子」にするように気をつけました。

・昨日は3回こぼしたけれど、今日は1回だけだった
・そういえば今日は、一回も離席していない!

といった感じで、娘の中での成長を見るようにしました。

みんな脳が違いますから、得意なこと・苦手なこともさまざまですし、それこそが個性です。逆にみんな同じだったら怖いですよね。

成長のスピードはゆっくりかもしれないけれど、その子の成長を見つけて褒めて伸ばしていくことを意識するようにしました。

比べちゃったら…できたこと探しをスタートしよう!

また、弟と比べちゃうときって、だいたい、1日を通してできていないことばっかり目につく日なんです、私の場合。

私自身が体調が悪かったり、気になることがあってイライラしていたり…コンディションが悪いときによくやっちゃいます。

だから、弟と比べちゃったなと気づいたら、「今から寝るまでは、できたところ探しをしよう!」と決めます。

ごはん食べてるね。
お箸上手に持ててるね。
お皿も下げてくれたの?

といった感じで、当たり前のことでも、良い行動をすべて口に出して伝えるようにします。

すると、できていることたくさんあるなと気づけて、できていないことをダメ出しすることもなくなりますし、この子もこんなに頑張っているんだな、と思えてきますよ。

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どんな子でも、できたことや頑張ったことに注目していこう!

編集部:

では、最後に、相談者のママにメッセージがあれば教えてください。

「この子はこんな苦手さがある」と子どもの特性を理解していたとしても、とはいえお姉ちゃんなんだからしっかりしてほしい…と思ってしまう親としての気持ちも、とてもよくわかります。

その気持ちは、子どもへの期待の表れでもありますし、一生懸命お子さんに向き合っているからこそだと思うんです。

だから、ママ自身のことは否定しないで「年上だからできてほしいって思うよね」と、心の中で、自分を認めてあげてください。

その気持ちをそのまま子どもにぶつけると、お姉ちゃんとしてのプライドを傷つけてしまいます。だから、思ってもいいから、子どもには見せない・言わないようにすればいいんです。

ママは十分頑張っていますよ。決して、自分のことを責めないでくださいね。

また、特性があってもなくても、お姉ちゃんでも弟でも、できていないことを見つけてできるようにさせるのではなく、できていること・頑張っていることを見つけて褒めること。

これを子育ての基本にしていくと、子どもも結果的にできることが増えますし、ママもポジティブな気持ちでお子さんとの時間を過ごせると思います。

ちなみに、娘が小1になった今では、落ち着いてきて離席はかなり減りましたし、手先も器用になってきて食べこぼしもなくなってきました。以前のように、弟と比べてがっかりすることもあまりありません^^

発達でこぼこっ子のいるきょうだい子育て、頑張りましょうね!

編集部:

Sさん、ありがとうございました。またお話聞かせてくださいね!

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編集者:ななほし広場編集部

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