話が聞けない男の子に「何回言ったらわかってくれるの…!」とイライラしてしまうことはありませんか?決して悪気があるのではなく、「聞く力」が未熟なために起こっているかもしれません。道具いらずでできる遊びで、聞ける脳に育てていきましょう! |
話が聞けない男の子に困っていませんか
幼児の男の子の子育てをしていると、
さっき言ったのに…!
毎日言ってるのに…!
ほんとに、聞いてないんだから!!
と子どもが話を「聞けない」ことにイライラしてしまうことはありませんか?
これ、実は「聞く力」が未熟なことが原因かもしれません。
我が家の6歳息子はよく喋るけれど、聞く力は弱いなあと感じていました。
こんな特徴があったからです。
□ 何度も聞き返すことがある
□ 同じことを何度も説明しないといけない
□ うっかりミスが多い
□ 話し声が大きい
□ 会話の思い込みが激しい
これらが、いわゆる聞く力が弱いと判断できる材料です。あなたのお子さんはいかがでしたか^^?
聞く力があると、脳は伸びやすいし、伸ばしやすいと言われるくらい、脳の発達は、聞く力が土台になります。
特に発達にでこぼこがあるグレーゾーンの子どもたちにとっては、ここが弱い部分なのでサポートがとても必要なのです。
特に、男の子のお母さん!もともと男の子は、女の子より脳の聴く力が弱い傾向にあります。
多くのお母さんが、これだから男子って…と感じるのはここにも理由があると言ってもいいくらいです。
「聞けない」男の子にもタイプがあります
同じ「聞けない」男の子にも3つのタイプがあるのでご紹介しますね。
①「聞こえない」男の子
「聞こえない」男の子の中でも、
・授業中にぼーっとして、聞き漏らしが多い子。
・聞こえているんだけれど、言葉を正確に聞き取れない子。
に分かれます。
脳の性質の苦手さによるので、「聞けない、聞いてない」のではなくきちんと情報が届いていないが正しいのですが、
お母さん側の問題は…ぱっと見、分からない!ということなのです。
「ぼく、聞こえない男子です!」というフラグがたてば周りの人からの理解は広がるものの、そうではないから、つらいのです。
このタイプの子どもは、「耳から情報を得て理解する」ことに苦手を持っています。
②「聞いてない」男の子
①の「聞こえない」男の子は耳から聞き取る力が弱いのに対して、目から情報を取りにいってしまうのがこちらのタイプです。
見て情報を得るのが得意、という強みでもあるのですが、
まだまだ未熟さのある子どもの脳の働きでは、たとえ得意であっても、その働く機能を2つ以上同時進行することはうまくできません。
つまり、目が忙しくなると耳がスリープモードになってしまうのです。
ですから、テレビに夢中になっていたり遊びに没頭している男の子にいくら話しかけても馬の耳に念仏なのです。
今は話しかけるべきじゃない、今言っても「聞いてない」のが普通だと思うことにしましょう。
それがわかっていれば、目をみて話すのが聞き漏らしを防ぐことにつながると理解できますし、まったく、聞いてないんだから!とこちらがイライラすることもありません^^
③「頭に残らない」男の子
このタイプは、脳の記憶の働きに弱さがみられるタイプ。
海馬という脳の部位の成長の速度による原因がありますが、一般的に男の子の方が女の子より成長が遅い傾向があります。
ですから、
何度も何度も言っても忘れ物をしてくる、
同じ失敗をしてしまう、
といった、男子あるあるとも言われやすいこの行動も、脳の発達に関わったことだったのです。
どのタイプも苦手なのは、ガミガミ言われることです。
あるおばあちゃんが言っていました。
男の子はね、3回目で初めて聞こえるものなのよ。
…納得ですよね。
さらに言えば、わが子が何回で聞こえるか、知っておくといいですね^^
お子さんが背中を向けているときに、名前を呼んでみてください。
我が家の息子は、だいたい4回で振り向きますから、同じことを4回言うのは許容範囲だと思うことにしています。
2回で聴けたら、褒めまくります^^
このように、「聞けない男の子」と言っても、どんなタイプなのか、どこに苦手さがあるかがわかると、「なんでできないの!?」と叱るのではなく、
わが子の場合はどうするのがいいのか?
どうやってサポートしていくのがいいのか?
を考えていくことができますね。
「聞ける脳」に育てる、道具のいらない遊びをご紹介!
つまるところ、「聞けない脳」を成長させて「聞ける脳」に変えていけばいいのですが、
「聞けない男の子」のどのタイプでも伸ばしたいこの聞く力、お家でママが伸ばしてあげることができるのです。
どうやって成長させていくのか?
毎日の通園時間に私たち親子で取り組んでいることがあるのでご紹介しますね^^
それは「ことばの◯ぬき遊び」です。
例えば、
「いるか」の「る」を抜いたらなーんだ?
「ありんこ」の「り」を抜いたらなーんだ?
とお題を出して答えるだけ!道具も何にもいりません^^
慣れてくると、「かんじじてん」から「じ」を抜くと…?のように2文字ぬきをしてみたり、大好きなキャラクターの名前を使ってみたり。
もっと簡単に言葉遊びをしたい!というときは、「逆さことば遊び」もおすすめです^^
まずは2〜3文字くらいの短い単語から始めてみてくださいね!
「◯ぬきことば遊び」や「逆さことば遊び」が「聞く力」を育てるのに効果的な理由は、頭の中で繰り返すから。
聞いた言葉を頭の中で繰り返すことは耳から聞いた言葉を記憶に残す力=聞く力につながるのです。
道具のいらないことば遊び、お出かけときにトライして、男の子の「聞く力」を伸ばしていきましょう!
執筆者:みつぎあやこ
▼遊びから子どもを伸ばす!情報発信しています