長いおうち時間での子どもの兄弟喧嘩にストレスを感じているママへ贈る、兄弟喧嘩対応3ステップ

発達障害でこぼこっ子の「きょうだい喧嘩」対応法!きょうだいが仲良くなり、ママはイライラしない方法はコレ!
おうち時間が長くなると増える子どもの兄弟喧嘩にイライラして、ストレスを溜めているお母さんへ。そもそも、兄弟喧嘩は「お母さんがなんとかするもの」なのでしょうか?きょうだいが仲良く過ごし、ママはイライラしない対応法を身につけませんか。

子どもの兄弟喧嘩にストレスを溜めていませんか?

我が家には5歳と2歳の子どもがいます。

上の子はADHD傾向の活発な女の子。「誰かのために何かしたい」という気持ちの大きい子なので、弟が生まれたときから面倒見がよく、下の子もお姉ちゃんのことを慕っています。

けれど、衝動性の高さと行動力で、「やってあげたい!」と思うと突っ走り、ときに「おせっかい」になってしまうことも…

弟がどんなに泣いていても「〇〇くんのためにやってあげてるの!」とやめられず、
イヤイヤ期真っ只中の弟は「イヤ〜〜〜!!」と泣き叫ぶ…
なんていう喧嘩がよく起こります。

どちらの言い分も間違っているわけではないけれど…喧嘩されるとうるさい!イライラする!と思ってしまうお母さん、多いのではないでしょうか。

「これからおうち時間が長くなって喧嘩が増えると、我が家はどうなってしまうの…」と憂鬱になりますよね。

【おうち時間特集】第4話は、ママもストレスをためることなく、仲良しきょうだいへと成長させる、きょうだい喧嘩の対応法をお伝えします。

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乳幼児期の兄弟喧嘩が起こる理由

0・1・2歳の乳幼児がいるきょうだいの喧嘩。どうして起こってしまうのかを考えてみます。

発達が未熟だから

この時期の発達段階は、まだまだ脳全体が未熟ですから、

・言葉が未熟で自分の思いを上手に伝えられない
・言葉にできても「言葉=言葉の意味」ではないことが多く、誤解を招きやすい
・「相手の気持ちになって考える」ことができない
・自分のやりたいことを「我慢」できない

ということが考えられます。

我が家の場合は上の子は5歳になりましたが、まだまだ、上記のことができるときもあればできないときもあります。

大人と幼児のやりとりなら、大人側が「まだ発達していないからできない、仕方がないな」と理解して大目に見てあげることができますし、言葉足らずの部分をフォローすることもできますが、

幼児同士だと、「相手はまだできないから仕方ない」なんて考えるのは難しいですよね。

発達に特性があるから

さらに、発達にでこぼこのある幼児の場合、

・相手の気持ちを考えることが苦手
・口が達者で暴言を吐いてしまう
・逆に言葉にできないもどかしさで、衝動的に手を出してしまう

などの特性から、相手に誤解を与え、喧嘩に発展してしまいやすい場合があります。

兄弟喧嘩を0にする必要はない

では、きょうだい喧嘩が0の方がいいのか?というと、きょうだい喧嘩はある意味、人間関係を勉強する絶好のチャンスとも考えられます。

お友達相手に感情をぶつけて、喧嘩をする…という機会もなかなか持てませんから、

きょうだい喧嘩の中で、相手の気持ちを考えたり、自分の気持ちに折り合いをつけたりする経験をすることは、子どもたちにとっては必要なことではないでしょうか。

お母さんが兄弟喧嘩にストレスを感じて、干渉したくなってしまうワケ

幼児やでこぼこっ子のきょうだい喧嘩は、発達段階的に起こってしまう仕方のないもの。
人間関係の練習のためにも良い経験だし。

ということはわかったけれど…。

喧嘩しているのを見るとイライラしてしまう!というお母さんの気持ちもよくわかります。

お母さんはなぜ、子どもが喧嘩をするとイライラしてしまうのでしょうか?

本能的に泣き声に反応してしまう

「お母さん」は、本能的に子どもの泣き声に反応するようにできています。

ですので、子どもの泣いている声を聞くと、「私がなんとかしないと」とスイッチが入ってしまうのです。

ネガティブな状況がストレスになる

子どもが泣いていたり、ひどい言葉で言い合いをしたりする様子は、見ていて気持ちの良いものではありません。人は不快な情報を見ると受動ストレスがたまります。

自分に置き換えて共感してしまう

自分自身のきょうだい関係や育ってきた環境によって、
上の子の「お姉ちゃんなのに」と言われる苦しみに共感したり、
下の子の「どんなに一生懸命立ち向かってもかなわない」という悔しい気持ちに共感したり…。

私自身は妹で、下の子がやられている姿を見ると、どうしても、自分の幼い頃を思い出して胸がキューっと締め付けられます。

喧嘩を解決させなければいけないと思っている

喧嘩は成敗して、「ごめんね」を言わせなければいけない
そして、子ども同士だから、自分たちで解決できない。親が成敗しなければならない。

と思っていませんか?

もしそうだとしたら、喧嘩するたびにママが登場しなければならず、休日などで喧嘩ばかりしているとき、お母さんはずっと休まりませんね。

お母さんがイライラしたり、干渉したくなったりする原因は色々とありますが、以上のことから考えても、

子どもたちが喧嘩をしている様子を目の当たりにしたお母さんがイライラしてしまうのも、仕方のないことなのです。

それならば、お母さん自身がイライラしない対応法を身につけて、さらに、きょうだい喧嘩を子どもの成長にいかすことを考えませんか?

お母さんのストレス0!兄弟喧嘩の対応3ステップ!

我が家で行なっている、兄弟喧嘩の対応は以下の通りです。

ステップ①安全を確保

きょうだい喧嘩が始まったとき、私はまず、お部屋の片付けをします。

万が一押し倒したときにけがをしないように、床にある硬いおもちゃや机などのぶつかると危ないものを片付けてしまうのです。

ステップ②別の場所へ移動

最低限の安全を確保したら、次は私自身の安全を確保すべく(笑)、気配を消して別の場所に行きます

やりとりを聞きつつ、本当に危ないこと(グーでパンチをする、物で殴る、など)を始めたときには止めますが、そうでなければ何も言わずに他のことをして待ちます。

放っておくと、上の子は上の子なりに手加減をしますし、下の子は敵う相手ではないと思ったら逃げ出して他のことを始める、なんてことが起こり、

私の経験上、親が干渉しないほうがかえって悪化しないと感じます。

ステップ③それぞれの話を「聞いて」、子ども同士で解決させる

上の子はよく「〇〇くんがね、おもちゃを投げてきたんだよ〜〜!」などと言いつけに来ますが、私は「そうなんだ〜。投げられたのが嫌だったんだね。で、どうしたいの?」と聞くだけに留めます

すると、「優しく渡して欲しかったから、そうやって言ってくるね!」なんて、子どもだけでやりとりをして解決しています。

大人が成敗をしていると、「大人が解決してくれる」「ママが言うことがすべて正解だから」という思考を育てていくことになります。

我が家の場合は、下の子が生まれたときから喧嘩は子どもたちにまかせているので、子どもたちは「ママに言ったって何もしてくれないものだ、だから自分でなんとかしないと」と認識しているようです。

干渉しなくなると、お母さん自身のストレスもグンと減りますよ。

仲良しきょうだいを実現する方法もあります!

また、きょうだい仲良く過ごすために、私が普段から意識してやっていることは「理想的な姿を褒めること」
喧嘩自体を起こさせないようにするには、これが一番効果的です。

喧嘩もするけれど、同じくらい、ニコニコ笑って楽しそうに過ごしているときもありませんか?

「二人が笑っていて、ママすっごく幸せな気持ちだな」
「弟に優しくしてくれて嬉しいよ」
「お姉ちゃんと一緒に遊ぶと楽しいね」

などと、上手に遊べているときをたくさん褒めています。

「この状態がマルなんだ!」と、ポジティブな記憶をたくさん溜めることが、幼児期の子どもにとっては大切なのです。

お母さんが頑張らなくていいんです!
子どもたちに「人間関係の勉強のチャンス」を与えるつもりで、上手に見守って、お母さん自身もイライラせずに過ごしてくださいね。

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執筆者:永崎りん

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