時間管理が苦手な発達障害ADHDタイプの子どもが、時間を守って生活できるようになるママの声かけポイント

時間管理が苦手な発達障害・注意欠陥多動性障害（ADHD）の子ども。苦手な理由は、なんと脳の発達にあった！それなら、子どもの脳の発達を促す声かけで、時間を守って生活できるように育てていきませんか？ママのいつもの声かけに少しプラスすればOKです！

時間管理が苦手な発達障害ADHDタイプの子ども

子育て中の家庭でよく聞こえてきそうな、お母さんのこんな声。

朝、学校へ行く前「もう集合時間だよー！」
夕方の公園で「５時すぎてるよ！もうお母さん帰っちゃうよ。」

・時間になっているのに、支度ができていない。
・帰る時間になっても遊びがやめられない。

発達障害・注意欠陥多動性障害（ADHD）タイプのお子さんたちは決められた時間までに準備を終わらせたり、気持ちを切り替えたりすることが苦手です。

時間に対する認識が乏しいために、いつもお母さんは、時間に間に合うのかハラハラドキドキしてしまいますよね。

時間に間に合わないかも！と思うと大人は焦ってしまい、「早くしなさい！」「急ぎなさい！」と命令してしまいがち。

何度も何度も言ってしまい、最後には怒鳴ってしまうこと、ありませんか？
けれど、叱っても怒鳴っても早く行動できるようになることはなく、困っていませんか？

私にも小学生の息子がいますが、毎朝「早くしてー！遅れちゃうよ‼︎」と怒鳴っていました。

残念ながら、何度怒鳴っても息子はマイペースなままで、行動が劇的に変わることはありませんでした。

我が家の例からもわかるように、「〇〇しなさい」「早くしなさい」などの「命令」の指示で子どもに伝わらず、行動にうつせることはほとんどないのです。

パッと行動にうつせないどころか、命令の指示の積み重ねで、自立できない、指示待ちな子どもに育ってしまう可能性もあります。

発達障害・ADHDのお子さんたちが時間の感覚がない、時間管理が苦手な背景には「海馬」と呼ばれる脳の一部の発達の遅れが関連しています。

時間管理は、海馬という記憶系の脳の一部と、その近くで行われるために、この場所に発達の遅れがあると、時間管理が上手くできないことが多くなります。

また、この「海馬」では、物事の手順も処理します。ですので、何かプロセスを経るような事柄も苦手で、物事の見通しが持てないのです。

このように、脳の発達にでこぼこがあることが原因で、

・見通しが持てず、やらなければならないことを先延ばしにしてしまう
・そもそも、予定や時間をすぐ忘れてしまう
・計画性がなく、目についたことから先に取り掛かってしまう

などの困りごとを持ってしまう子ども。

時間管理の苦手さから、叱られる機会が増えてしまうことは避けたいですよね。

では、どうしたら時間を守って行動できるようになるのか？次の章でご紹介していきますね。

脳の発達のでこぼこによって苦手さがあらわれているなら、子どもの脳を丸ごと育てていきましょう！

脳は行動することで発達していきます。まずは「子どもが自分で行動できた」という経験を増やしていきたいのですが、行動を引き出すためには、お母さんからの褒め言葉が必須です。

「〇〇はもう終わったの!?」「早くしなさい！」という命令や指示の言葉は今日から封印して、

時間通りに行動できたら、「６時に”いただきます”できたね♡」の子どもの行動を肯定する一言を忘れずに伝えるようにしてみてください。

「できたね」と褒められた経験一つ一つが、子どもにとっては成功体験となり、この経験を積み重ねることが子どもの脳や自信を伸ばしていきます。

指示を出してその通りにできたときには、たとえどんなに当たり前のことでも肯定の言葉を忘れずに伝えましょう。

さらに、予告の声かけを入れることを意識してみてほしいと思います。

普段、「６時だからご飯だよ！」と声をかける場面で、「あと10分で６時だよ！（予告）６時はご飯時間だね。」と予告の声かけを一言入れて、先の見通しを持たせておくことで、グッと行動しやすくなりますよ！

そのとき、イライラしながら「あと10分しかないよ！」と焦らせるように言うのではなく、「笑顔で」「ゆっくり間をとって」「やさしい声」で伝えてみてくださいね。

我が家の息子はこの声かけでスッと行動するようになり、自分で時間管理ができるように成長してきました！

いつもの声かけに、肯定と予告をプラスして、お子さんの脳をぐんぐん発達させましょう！

執筆者：広瀬裕子

時間管理が苦手な子どもに！あわせて読みたい記事はこちら▼▼

▼ママの声かけを変えるだけで子育てが楽になる！毎日情報をお届けしています

メールアドレス ※必須
お名前（姓） ※必須