ASD傾向の子どもは、母子分離の練習で不安にさせないが鉄則!今から始める入園準備は「〇育て」から

子どもの入園にむけて、母子分離の練習をしてあげた方がいいのか悩みますよね。実は、ASDの発達特性を持つ子どもの中には、練習することで不安にさせて逆効果になる子もいます。母子分離の練習をする前にやってあげたい入園準備をご紹介いたします。

幼稚園に入る前に、母子分離の練習をしてあげた方がいいの?

我が子が来年には幼稚園生!というご家庭での一番の関心事は、子どもがお母さんと離れて泣かずに幼稚園に行けるのか? ということだと思います。

就園を控えた今の時期から、少しでもお母さんと離れる練習をしようと幼稚園の一時預かりを活用したり、母子分離の習い事を始めるお母さんも多くいらっしゃると思います。

もしくは、そろそろ始めないと…と焦っているお母さんもいらっしゃるかもしれませんね。

ですが、毎日お子さんと過ごす中で、「うちの子母子分離について不安があるな」という感覚があるお母さんに知っておいて欲しいことがあるのです!

それは、子どもの発達特性によって、母子分離の練習が入園後の分離をつまづかせる原因になってしまう可能性があるということです。

母子分離の練習は、やってあげた方がいいタイプのお子さん注意が必要なタイプのお子さんがいる場合があります。

今回は、注意が必要なタイプについて、なぜ母子分離の練習を慎重にした方がいいのか、母子分離の練習の前にやっておいた方が良いことをお伝えいたしますね。

まずは、次章で紹介するチェックリストをしてみてくださいね。

ASD傾向の子どもは母子分離の練習を慎重にしましょう

<チェックリスト>
☑ 人の気持ちを想像することが苦手そう
☑ こだわりが強い
☑ 融通が効かないところがある
☑ 匂いや音など感覚の敏感さがある
☑ 思い通りにいかないと癇癪を起こす
☑ なぜ泣いているのかがわからないときがある(地雷がある感じがする)
☑ 極端に怖がり
☑ 自分のルールを崩されることを極端に嫌う
☑ 記憶力がよくて、小さなことを鮮明に覚えている

このチェックリストに当てはまる数が多ければ多いほど、脳のでこぼこの中で、「社会性」の発達特性、つまり自閉症スペクトラム(ASD)の特性を強く持っていることが予測されます。

このタイプのお子さんは、失敗体験や嫌だった記憶を鮮明に覚えてしまう傾向があります。

そのため、母子分離の練習を上手にしないと、「お母さんと離れる=嫌な記憶」が結びついて脳の中にインプットされやすく、練習や準備どころか、逆効果になる場合があるのです。

そんなお子さんには、無理に母子分離の練習をするよりも、ぜひおうちでやってあげてほしい入園準備があるのです!

他にも、入園準備として、子どもが自分で朝の準備ができるようになったら嬉しいですよね!ASD傾向の子どもにぴったりなおしたくボードの作り方、こちらで紹介しています▼▼
発達障害・ASD傾向の子どもには、オリジナルのお支度ボードを!お金をかけず我が子専用のお支度ボードを作れる方法、伝授します!

母子分離の練習で不安になる前に、家庭でできる入園準備とは?

ASDの特性を持ち合わせていそうなお子さんへの入園準備。

それは、ズバリ、「脳」を育てて発達させること。

前提として、幼児期の脳は発達途中の未熟な段階です。
加えて、ASD傾向の幼児は、嫌な感情や不安な気持ちを処理する感情の脳の発達がゆっくりであることがとても多いです。

ですので、感情の脳を刺激し発達させてあげることが、母子分離の練習よりも優先してやってあげたいことになります。

どうしたら感情の脳を発達させることができるのか、気になりますよね。

実はとっても簡単です!

それは、お母さんとのコミュニケーションスキンシップです。

例えば、

・朝、たとえ泣きながら起きたとしても「今日も起きられたね」ギュ~(ハグ)
・着替えのボタンがうまくとめられなくても「ここまでお着替えできたんだね、頑張ったね」背中をよしよし
・今日も朝ごはんに出したブロッコリーをひとかじりして残しても「これだけ食べられたんだね」頭なでなで
・テレビを観るときに「これ、楽しいねぇ、一緒に観よう」と横にピタッとくっつく
・おもちゃをひとつでもお片付けできたら「できたね、すごいね!」ハイタッチ
・そして寝る前は「今日もいい日だったね、大好きだよ」ギュ~(ハグ)

など。

まずは、肯定的なコミュニケーションスキンシップを意識してみると、感情の脳が育っていきます

▼スキンシップが苦手!というお母さん、ぜひこちらが参考になりますよ。あわせてご覧くださいね!
『触れなくてもスキンシップの効果を届けることができる!子どもとのスキンシップが苦手なママに伝えたい”脳が喜ぶ○○○○”』

分離の練習をする前に、感情の脳を発達させる関わりをお家の中で充実させた方が4月からの分離を助けてくれますよ。

ただし、3歳の脳は、ちょうど成長の黄金期に入りかける時期なので、個人差がとても大きいです。

ですから、心配な方、我が子にあったやり方を知りたい方は個別相談に来てほしいと思います^^

実際に、先日、個別相談にいらっしゃったTさんは私との相談の末、利用を控えていた一時保育の意味づけを変えて入園までに3回取り組んでみよう!と作戦を立てました。

闇雲に練習するよりも本人の脳の状態を知った上で戦略的に準備したいですね!

一緒に戦略を立てたい!というあなたは、こちらの画像をクリックして個別相談会へお申し込みください▼

【我が子のためにできることを知りたいママへ】
個別相談会でお話を聞かせてくださいね。

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感情の脳の育て方については、こちらに詳しく載っています。ぜひ参考にしてみてくださいね!
3歳からはじめよう|癇癪ぐずりをピタッと止めて発達をグーンと加速する!「育てにくい子」を卒業するための3ヶ月計画

執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)

▼幼児期の脳がグーンと伸びる、お母さんの接し方のヒントを配信中です

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