子どもが騒いで外食できないママが、子どもと楽しく一緒に外食ができるようになる方法

子どもの長期休暇などがあると外食する機会が少し増えますよね。けれど、子どもがお店の中で騒いでしまうとまわりも気になり安心して食事が出来ません。そんなときは、お子さんの行動のポイントを事前におさえるとなかなか踏み切れない外食も楽しい時間になりますよ!

いつまでたっても外食ができない

現在4歳の息子は、よく動く赤ちゃんでした。

赤ちゃん教室やベビーマッサージの教室に行っても動き回る息子を抱きかかえては、慌てて席に戻るのを繰り返していました。

歩き出したら、さらにじっとしていません。

友達にランチを誘われても本当にじっとしていないから…と断って、家に来てもらったりすることばかり。

また、眠いや暑い、動きたいという不快で泣く声もすごく大きかったので、私は人の目を気にし、外で落ち着くことが出来なくて、公園以外の外出は少なく、外食は夢のまた夢でした。

息子が3歳になり、一般的に外食を始める方も多いようだったので、私も出来るかな?と期待していたのですが、

息子はさらに癇癪もちになっており、公園で癇癪をおこされても大変なのに、お店で癇癪をおこされることを想像しただけでも、私は怖くて「絶対行けない…」となっていました。

そんな私を見て、私の両親が一緒のときに「たまには外食してみたら?」と言うので、空いている時間なら…ということで、個室があるレストランで一緒に食事をとってみました。

待たずにすぐに入れた、お料理がすぐ出てきた、お隣の個室もお子さん連れだったという好条件がそろい、何とか食事ができました。

けれど、そのときのお話すると、部屋の中の物や出てきた食事など何でもすぐ触りたがる息子に、

「あーそれ触っちゃだめだよ!」
「それ、熱いからあぶないよ!」
「座って食べないと!」
「あー!水がこぼれるー!!」
「扉ドンドンたたかないよ!」
「大きい声、出さないよ!」

など、主人も含めて、注意の嵐でした…。

私は、久しぶりの外食で気分転換も出来て嬉しかったのですが、やっぱり私1人では連れていけないな…と再確認したのでした。

落ち着かせようと声かけをすればするほど、困りごとが悪化!?

息子は発達障害やグレーゾーンの診断はありませんが、

・落ち着きがない
・大きな声で話す
・思い通りにならないとすぐ泣く・癇癪をおこす

など、他のお子さんと比べると困りごとが目立つ行動が多く、育てづらさを感じていました。

私は、困りごとの行動があったときに、

「あー!ダメダメ」
「あー!あぶないよー!」
「絶対これ、触らないでね」

など、感情的に声をかけていました。

実はこれが困りごとを強化してしまっている声掛けだったのです。

みなさんにも得意不得意があると思いますが、実はそれは脳の発達のでこぼこがそうさせているのです。

あって当たり前のでこぼこですが、出来ないことばかりや、困りごとばかりに注意を向けられてしまうと、良い特性より困りごとの特性が目立ってきてしまいます。

それが脳のくせのようになってしまい、強化してしまうことにつながるのです。

また、幼児は、言葉の内容よりも先にお母さんの表情や、声色、語調などの「非言語情報」を先にうけとります。

私は感情的にイライラしながら注意していましたので、息子は「ママがなんか怒ってる。なんで?」と思っているだけで、そのとき注意した内容は記憶されずに、「怒られたー!!」という現状に、ただ泣くだけ、という結果になっていたのです。

▼3歳のお子さんの癇癪について、こちらの記事もおすすめです^^

3つのポイントを押さえたら、外食が楽しくできちゃた!

そんな息子が3歳4ヶ月になったとき、私と2人で回転ずしに行ったり、ちょっとしたレストランのランチにも、楽しく行けるようになったのです。

その秘密は、ちょっとした声掛けでした。
ぜひ、お伝えする3つのポイントをおためしくださいね!

普段から注意ではなく、お子さんを肯定しよう

まず、何度言っても聞いてくれないというお子さんの場合お母さんの話を聞く耳が育っていないと思われます。

イライラした言い方では伝わりませんので、笑顔で、優しく、ゆっくりとした口調で話しましょう。

そして、普段から注意することよりも、お子さんの行動を肯定(褒めて)あげてください。

「おはよう!起きれたね!」「テレビみているんだね!楽しそうだね」など日常のお子さんの行動を見て、その行動を肯定してあげるのです。

お子さんは「お母さんがニコニコして褒めてくれた!」と感じ、お母さんの言葉が徐々に脳に伝わるようになっていきます。

すると、お母さんの「〇〇しようね」などの「指示」が通りやすくなります。

外食の出発前に、お店でのお約束をしておこう

お母さんの指示が通りやすくなってきたなと感じられたら、外食する予定を立ててみてください。

私は、あらかじめ来店時間を予約できて、すぐに食べられ、万が一ぐずってお店にいられなくなっても、すぐにサッと出られる回転ずしを選びました。

そうは言っても、最後までゆっくり食べたいですよね!

そこで、出発前にお約束です!

息子のように衝動性があるお子さんは、お店の前ではもうお店に入りたくて仕方なく、お母さんのお約束は聞こえなくなってしまいますので、落ち着いて聞ける出発前がおすすめです。

我が家のお約束はこんな感じでした。

・お店では小さなひよこさんの声でお話するよ
・座って食べるよ
・ママが触らないでね、と言ったものは触らないよ

です。沢山お約束があるとお子さんも忘れてしまうので、3つくらいがおすすめです。

このお約束を、息子と同じ視線の高さに座り、手で1つ目のお約束、2つ目のお約束…と指を立てて集中させ、目を合わせ、優しく、ゆっくり、簡潔に伝えます。

すると集中が苦手な息子も一緒にうなずきながら「わかった!」と返事をしてくれます。

食事中・食後はお子さんの良いところだけを見て伝えよう

食事中は

「美味しいね」
「〇〇ちゃんと一緒に来れて、ママすっごく嬉しいよ」
「美味しそうに食べるね~」

など、お子さんをたくさん肯定してあげてください。

お約束と反対のことをしたら「あれ~?お約束なんだっけ?」と笑顔で聞きます。

例えば「ひよこさんの声でお話するんだったんだよね!」とちょっとヒソヒソと伝えると、「あ!そうだったね」とヒソヒソ返してくれます。

するとすかさずお約束守ってくれてありがとう!と伝えます。

座って食べるお約束は、こんな感じ。

立ち上がったとき、何をしたくて立ち上がったかを確認して「そうなんだ!じゃあ座ろうか!」と笑顔で優しく伝え、座れたら、お約束守ってくれてありがとうと伝えます。

触ったらいけない物(熱湯がでてくる・おはしなどの共有物)は、触りたい好奇心がいっぱいなので、頭ごなしに「お約束だよ」と言っても難しい場合があります。

そんなときは、出来る範囲で一緒にやってあげます。

例えば息子の場合、お茶の熱湯を入れたがりました。

危ないのでどうしよう?と思いましたが、
「すっごく熱いから、出てきたお湯を絶対に触らないなら、一緒にやってもいいよ」
しっかり伝えます。

そして、お湯がはねないところの湯呑を一緒に持ってもらい、実際押しているのは私、という感じにします。

息子は自分でやれた!と感じますので、大満足です。

そこでもまた、今伝えたお約束を守ってくれているので、
「お約束守ってくれてありがとう!〇〇ちゃんが入れてくれたお茶美味しそう!」
と伝えます。

ここは、お子さんの好奇心を無視しない程度に、ママの許容範囲でお約束の中のゆとりをもってあげましょう。

そして、食事が終わったら、

「〇〇ちゃんと楽しくお外でご飯が食べられて、ママとっても楽しかったよ!」
「お約束守ってくれてありがとうね!」

と伝え、ポジティブな記憶をしっかりと残してあげてくださいね。

いかがでしたでしょうか?

お子さんの良いところを見てあげるだけで、お子さんが素直になりお母さんもイライラしないでいられるようになります。

私はあんなに怖かった外食が、今では楽しみなイベントになりました。

まだまだコロナ禍で外食に気軽に行ける感じではありませんが、お祝い事や長期休暇などがあると、外食する機会が出てくると思います。

そんなときは、ぜひ楽しい思い出になるように、お子さんとの外食を楽しんでほしいと思います。

▼癇癪をおこしやすいお子さんとのお出かけについての記事はコチラ!

今日もお子さんとの楽しい時間がすごせますように。

執筆者:宮代さちこ

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