夏休みって長いな…とマイナスに感じているお母さんも、夏休みに子どもが成長して「できた!」と言うことが増えたら嬉しいですよね!夏休み前からコミュニケーションを整えておくと夏休み中にお子さんのできた!にたくさん出会えるかもしれませんよ! |
長い休みは成長を促す絶好のタイミング!
今年の夏休みはどこに行こう?何しよう?と考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
私も以前は子どもの長いお休みがくると、自分の時間がなくなる…何して遊ぼう…とあまり楽しい感情ではありませんでした。
ですが今は時間がたっぷりある!子どもの発達を促すチャンス!と思えるようになりました。
約1ヶ月の夏休み、子どもの「できた!」をたくさん見られる1ヶ月になったら嬉しいですよね!
夏休みは幼稚園やお友達関係など子どもにとって少しがんばっている環境から離れ、家でリラックスできる期間です。
リラックスしているときだからこそ、お母さんとのコミュニケーションに集中できるので、お子さんの脳をグンと伸ばすことができるんです。
ですが、お母さんとお子さんとの間のコミュニケーションがうまくいっていないとなかなか結果がでません。
ここで質問です。
普段お子さんに声をかけるとき、どのような声かけが多いですか?
・早くしなさい!やめなさい!など注意が多い
・どうしてできないの?とできないことに目がいってしまう
・子どもが泣いたり怒ったりすると、巻き込まれて感情的になってしまう
・子どもに指示をするとき、離れたところから声をかけることが多い
もし、このようなことが多いな…と感じられたらコミュニケーションを見直すチャンスです。
お子さんの脳をグンと伸ばす声かけに変えてみましょう!
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子どもの脳が成長する仕組み
幼児期の子どもはまだまだ脳が成長している途中で、日常生活のあらゆる刺激に出会い脳のネットワークがつくられていきます。
そのネットワークは使われないと細いままですが、使えば使うほどどんどん太くなっていきます。
どのような時に使われるかというと、
子どもの立場から見て、
・興味がある
・楽しそうだと思った
・やってみたい
と思ったことは、どんどん情報を取り込みネットワークが使われていきますが反対に、
・興味がない
・楽しくない
・やりたくない
と思ったことは、なかなか情報が取り込まれずにいつまでたってもネットワークが細いままで、できない、やらないとなってしまいます。
ですから、いかに子どもがやりたくなるような伝え方をして、やりたくないことをやりたい!に変えることがポイントなんです。
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夏休み1ヶ月前がおススメ!コミュニケーションの土台をつくろう
まず普段からお母さんはお子さんの良いところに注目することを心掛けてみましょう。
例えば、朝の着替えをゆっくりやっていたら「ゆっくりやっている」には注目せずに「着替えしてるのね!」や「着替え進んでるね!」とできていることの事実を伝えます。
これはお子さんの行動を否定ではなく「肯定」していることになります。
この肯定を日常会話でどんどん増やしていただきたいのです。
・今日もいっぱい寝たね!
・ごはん美味しそうに食べてるね!
・元気に幼稚園に行ってこれたね!
・今日の手洗い、最高だねー。
・今日の歯磨き、バッチリだね!
・一緒に寝れてお母さん嬉しいよ。
などです。
こうやってお子さんの行動や存在自体を肯定することで、お子さんはとても安心し自信がついてきます。
これは何か子どもがチャレンジしたいときに、やってみる!と行動できる土台になるコミュニケーションですので、夏休みが始まる前にぜひ整えておきましょう。
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脳を成長させる声かけ、実践編
では、実際に夏休みになったら、お子さんの脳を成長させる声かけに入ってみましょう。
この夏休みはお子さんの「得意!」に注目します。
得意なことの脳を成長させると、苦手な部分の脳も一緒に底上げされるので、子どもからしてみると知らない内に、無理なく苦手なことができちゃった!という結果になるんです。
では実際に夏休みに伸ばしたいな…と思うことを考えてみましょう。
・少し自立してほしい
・すぐ泣いちゃうから、泣かないでほしい
・着替えは自分でやってほしい
・お片付けをもう少しやってほしい
など、色々挙げられると思います。
それも書き留めてほしいのですが、合わせてお子さんが得意なことも考えてみてください。
・車や電車、キャラクターが好きで詳しい
・体を動かすことが好き
・お絵かきや粘土など創作することが好き
などいくつか挙げられましたか?
お子さんの得意なことを挙げたら、それを夏休みの遊びの予定の中にあえて入れてください。
そして、お母さんは褒めるという目的をもってお子さんの遊びに注目してください。
質問の声かけ
車や電車で遊んでいたり、好きなキャラクターのテレビを見たりしていたら、お母さんがすでに知っていることでも、
「これ何だっけ?すごい!よく知ってるね!」
「よく覚えてるよね!お母さんびっくり!」
「それから、これはどうするの?」
「教えてくれてありがとう!」
のような感じで、質問をして教えてもらう声かけをしてみてください。
子どもは教える立場になることが大好きですので、お子さんの自信がついてきますよ。
実況中継の声かけ
たくさん体を動かす子は
「たくさん動いてすごい体力あるよね!お母さん感心しちゃうわ」
「足が早くなったね!走り方かっこいいよ!」
「ボール投げられるようになったね」
など、お子さんの行動を実況中継してあげるのもおススメです。
これは様々な遊びにも使える肯定の声かけですので、お子さんの遊びに合わせてぜひ使ってみてください。
行動の過程を褒める声かけ
創作する遊びをしているときは
「その色すごくいいね!」
「丁寧にやってるね!」
「お母さん、こんな素敵なのつくれないよー!すごーい!」
など、お子さんがつくっている過程やお母さんが感じた感想を伝えるといいですよ。
完成した時だけ褒めるのではなく、つくっている過程を褒めることがポイントです。
この声かけは自分が取り組んでいる過程が認められているので、自己効力感がつく声かけです。
この3つの声かけのコミュニケーションは、慣れてくると日常生活の色々な場面でも使える声かけですので、意識してたくさん伝えてみましょう。
お母さんご自身が「ちょっとやりすぎかな?」と感じるくらいで伝えるのがちょうどいいです(笑)
そうしてお母さんの褒めのシャワーをたくさん浴びたお子さんはどんどん自信をつけていきます。
最初は手ごたえがないように感じると思いますが、早ければ2週間位で「あれ?何か様子が変わってきたかも…」と感じる場合もあります。
すると、徐々にお子さん自身から苦手だったことを「やる!」と言ってくるようになります。
その時がお子さんの脳が成長できたときです!
「お母さん嬉しいよー!」とたくさん褒めてあげてください。
もし、お子さんから言ってこなくても大丈夫です。確実にお母さんのコミュニケーションは脳に届いていますから、お母さんも自信をもって見守ってあげてくださいね。
我が家の4歳の息子もママべったりで不安が強かったので、自立を促したいと思い、春休みの約3週間に取り組んでみました。
結果、春休み中に1人でお外で遊んでくると言ったり、これはぼくできるよ!と言ってくることが本当に増えました。
私も目的をもって子どもを見ることで「今日はこれができた!って言ったな」とメモをしていたら、あっという間に春休みが終わっていました。
お子さんの「得意に注目して褒める」という簡単な方法ですが、徹底してやると効果バツグンです!
外出先でも家でも使えるコミュニケーションですから、夏休み中にたくさんお子さんと会話をしてお子さんの「できた!」にいっぱい出会ってくださいね!
今日もお子さんとの楽しい時間がすごせますように。
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執筆者:宮代さちこ
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