運動会を発達障害の子どもの自信に変える!お母さんがやるべきたった一つのこと

発達障害やグレーゾーンの子どもが、運動会を嫌がらず楽しめるだろうか…と心配したり、「他の子と同じようにできない」と感じて辛くなったりしているお母さんへ。終わったあとの声かけで、お子さんの自信を育てられます。お母さんにやってほしいたった一つのことはこれ!

お母さん、お子さんの運動会を楽しみにしていますか?

今年の運動会は、昨年と同様、中止になったり通常より規模を縮小して行われたり、というところが多いと聞いています。あなたのお子さんの幼稚園はいかがですか?

発達障害・グレーゾーンの子どもをもつお母さんは、「また今年もこの季節がやってきた…うちの子、嫌がらずに参加できるかしら?」と不安になっていらっしゃるかもしれませんね。

ほとんどの幼稚園では、運動会に競技とお遊戯の両方が行われるのではないでしょうか。そして、運動会は普段の幼稚園の日課とは全く違う、特別な日ですよね。

「いつもと違うこと」がとても苦手な発達でこぼこの子どもたち。

みんなと同じ動きをしないと「できていない」ことが一目瞭然のお遊戯って、本人にとっても見ている親にとっても結構しんどいです。

幼稚園のカウンセラー時代、運動会の練習を見て、薄々感じていた「うちの子、ちょっと心配」が確信に変わり、泣きながらご相談にいらっしゃる方がとても多かったのを思い出します。

▼うちの子、ちょっと育てにくい…と感じているママ。解決できる方法がありますよ

発達障害・グレーゾーンの子どもにとって最適な「運動会」のあり方とは

長女の幼稚園の運動会で出会った、素晴らしい運動会のカタチ

長女が通っていた幼稚園の運動会に参加したとき、発達にでこぼこのある子どもたちにとって本当に素晴らしいやり方をされていて、感動した覚えがあります。

それは、いわゆる「魅せる」ためのお遊戯がなかったこと。全て競技、しかも結構、ガチンコ勝負です(笑)

だから、運動会の本番のために練習が必要なお遊戯はないし、運動会が終わったらそれでおしまいではなく、毎日の遊びの中で「運動会ごっこ」と名前のついた、競技の遊びを続けていくのです。

もちろん、長女の幼稚園にも、でこぼこの子も発達がゆっくりタイプの子もいて、開会式の途中でフラ〜っと列から離れたり、競技のルールがいまいち理解できておらず、反対側に走りだした子もいました。

けれども、先生方が、そっと手を繋いで元の列に戻れるようさりげなくサポートしてくれるし、娘の幼稚園ではお遊戯のように、「魅せる」ための演目がないので、親も笑顔で見ていられます。

「普通の運動会」で発達でこぼこの子どもの自信をなくさないために

こんな様子から、改めて、本番と練習があって、ピシッと集団で揃える必要のある場面が、いかに発達がゆっくりの子どもたちにとって自信をなくす場になりやすいかということを考えさせられました。

だって、じっとしていられません。だって、みんなと同じように踊れません。

発達の特性は脳のでこぼこなので、本人の努力とは無関係のところで「不適応」が起こってしまいます。

頑張っているのに、「みんなみたいにできない」練習の積み重ねって、本人にとっても楽しくないですし、年中さんくらいになると、わかりますよね。

僕って、上手にできないな。私、みんなみたいできない。

こんな思いを重ねて運動会を迎える子どもたちの気持ちを思ったら、おうちでいかに、気持ちのサポートをしてあげるかが本当に大事だなと思います。

運動会が終わったあとに、お母さんにやってほしいたった一つのこと

運動会の本質的なあり方や「常識」はもちろん変えていきたいですが、私一人の力ですぐに変えていけるものではありませんし、

長女が通っていた幼稚園のような運動会を実施している園や学校も、まだまだ少ないことでしょう。

そんな現状に嘆いてばかりではなく、ぜひ、お母さんにおうちでやってほしいコミュニケーションがあります。

褒めのシャワーで、ポジティブな記憶をつくる!

それは、運動会の最後やお子さんがおうちに帰ってきたら、渾身の力を込めて、「よく頑張ったね!」「素晴らしかったよ!」と褒めのシャワーを浴びせてあげること!!

たっぷり抱きしめてあげて、家族で美味しいご飯でも食べて、1日をポジティブに終えてあげること。

お母さんに褒められることで、子どもは自分が「頑張った!」ことを確認できます。

運動会の最後に、いい記憶をセットにして子どもたちの脳に刻んであげることで、色々あったけど、運動会楽しかった!というポジティブな記憶をプレゼントすることができます。

それが、行事を子どもたちの自信に変えるシンプルだけど、もっとも大事なことなのです!

ぜひ、親が感動し、全身で褒める!!を実践して、運動会が子どもにとって楽しかったという記憶と自信をつけさせてあげてくださいね。

執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
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