子どものやる気スイッチはこう入れる!行動を引き出すための「最初の一歩」をサポートしよう

宿題や片付けがあるのになかなか動いてくれない子どもを見て、自分から行動できる人になってほしいと思ったことはありませんか?人は行動した分だけ成長します。子どもが「できる!」を感じられ「やる気」を出せるように行動を促すことが大切であることをお伝えします。

やる気のない子どもが「できない子」とレッテルを貼られる前に

早くやることをやって欲しいのに、子どもがなかなか始めないことありますよね。

「片付けなさい!」や「宿題を早くやってしまって!」と言って子どもが動かないことにイライラしてしまう場合もあるのではないでしょうか?

また、「本当はやればできる」のに…と感じることはありませんか?

毎日のようにいろいろなお母さんと話していると、賢いからやればもっともっとできるのにもったいないなと感じるお子さん、結構います。

例えば、片付け…

最初は、まだ小さいから片付けできなくても仕方ないのかしら…と思って親が片付けします。

小学校に入るぐらいには出来るようになるかしら?

高学年にもなればきっとできる!

大人になればできないわけないよね?

と待ち続けていると…。できないまま大人になってしまいます。

きっとほとんどのママは「普通に」朝起きて、準備をして、園や学校行く、ということが難なくできたタイプでしょう。

ただ一方で、「やらなければならないことだから」という理由だけでは動けない人もいます。

同じように、子どもにも一定の割合で、毎日「して当たり前だから」という理由だけでは動けない・反応できないという子がいます。

「当たり前だから」だけで動ける人からすると、やらない子は「サボってる」「何度言ってもできない」と見えてしまいますが、子どもはサボっているわけではないのです。

そんなレッテルを子どもが貼られてしまう前に、お家で子どもが「自分から」動けるようにきっかけを作っていきたいですよね。

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動き始めにはたくさんのエネルギーが必要!

人間の脳はエンジンに似ていて、活動を起こすためのスタート時にたくさんのエネルギーが必要です。

そのため、子どもがこれ全部やるの?とハードルを高く感じて動けなくなっているかもしれません。

また、「やれば出来る」、この言葉の通り、やるための能力は持っていても、現実はやらないとできないし、さらにそれを持続させることがとても難しくなります。

「やった子」と「やらない子」の差は必ず出てきます。

「やれば出来る」は「どんなに出来る子でもやらなければ出来ない」ということ。

子ども自身が「自分でやること」が肝心なのです。

人の脳は行動することで発達しますから、自分でやる気を出せる子にしてあげて欲しいのです。

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やる気はどうやって引き出せる?

子どもに「いま片付けをする?それとも、あとで片付けをする?」と聞いたら、どちらを選ぶと思いますか?

ほとんどの子どもが、あとで片付けるほうを選択するのです。

それは脳の構造上仕方のないことで、人間は、目の前に「行動する」選択肢と「行動しない」選択肢があれば、必ずと言っていいほど「行動しない」選択をします。

では、どうすれば「行動しない」選択ではなく、「行動する」ことができるのか?

片付けの例で言うと、多くのお母さんは、子どもにやる気があれば片付けられる、行動できると思っていらっしゃるかもしれませんが、これは順序が違います!

じつは、子どもが「できる!」を感じられていると、片付けることができ、やる気スイッチが入るのです。

会社で働いていると想像してみてください。

あなたが時間に追われながら必死に作成した資料を上司に持って行ったとき、言われた一言が「なんでこんなこともできないの?」だったらどうでしょう?

カチンときますか?それとも、もうこんな仕事辞める!となりますか?

この上司の言葉でやる気が出る人はごく少数でしょう。

他にも、「前にも言ったよね?」「意味わかってる?」などなど…上司の言葉1つでやる気はいくらでも奪われてしまいます。

毎日やる気を奪われてばかり、モチベーションがあがらない職場で働き続けたいですか?辛いですよね…。

それと同じで、子どももお母さんの言葉1つ1つでやる気が左右されます。

先ほどの上司のような言葉を1日に3回言われている子がいるとしたら…年に1000回、10年で1万回言われることになってしまいます。

1万回子どものやる気を奪っていると考えると恐ろしくありませんか?

それよりも、これから1万回、子どものやる気を上げていきたいですよね。

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「最初の一歩」をサポートして、行動を引き出そう!

そこで、 行動を引き出すためには…「最初の一歩」をサポートしてあげると、そのあとがスムーズになることが多いので、オススメです。

最初にお話したように、人は活動を起こすスタートときにたくさんのエネルギーが必要なため、

子どもが片付けや宿題に取り組む場合、これ全部片付けるの…!?とハードルを高く感じていたり、もしかしたら宿題をランドセルから出すことが面倒で、宿題に取りかかれないのかもしれません。

けれど、やり始めたらできる子は多いですから、

片付けであれば、最初に「〇〇だけ持ってきて」とか「〇〇だけ片付けておいてくれる?」であったり、

「ランドセルから宿題を出すだけやっておこう」のように、ハードルを下げてあげてください。

宿題であれば、ランドセルから宿題を出すのはお母さんでもいいんです。

手伝ってしまうなんて…と思うかもしれませんが、 最初だけ手伝ってあげることで、その後スムーズに子どもが片付けや宿題をすることができたら、ママもイライラせずにすみますよね。

特に片付けの場合、小さい子であれば最後の1個だけでもOK。

最後の1個を子どもが片付けることで「自分でできた!」と子どもが感じることができれば、自信につながり自分でできるようになっていきます。

全部やりなさい!ではなく、「最初の一歩」のサポートをぜひ意識してみてくださいね。

誰でも行動した分だけ必ず成長します。逆に言うと、当たり前ですが、行動しないと成長できません…。

ですので、努力できる子になってほしいと思った方は、まずは「できる!」を感じさせてあげてください。

「できる!」から始まる脳の構造に基づいて、子どもの行動力を高め、やる気スイッチを入れてあげられると、努力できる人に成長させてあげることができますよ。

執筆者:いけのあやこ
▼ななほし主宰:石澤かずこのメールマガジン、ご登録はこちら
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