育児に疲れた何もしたくない…自分の心と体のSOSに気づいていますか?

「なんだか最近は疲れてだるい…朝起きるのもしんどいし、本音は何もしたくない」なんて思うことありますよね。育児に一生懸命すぎてママ自身の心と体に何かしらの不調がでていませんか?その不調をそのままにしておくと危険です!!まずは自分の心と体のSOSに気づくことから始めていきましょう。

自分の異変に気づけなかった私の過去

我が家の兄弟は2人とも特性が強いため発達障害の診断ついており、定期的に医師の診断と毎週のように療育に通い、体調を崩せば小児科に通いながら保育園に行き私は仕事に行く毎日。主人は仕事が忙しくワンオペ育児。

祖母の介護も加わり自分のキャパを超えて毎日やらなければならないことを必死でこなしていました。

2人ともこだわりが強く、癇癪が起こるたびに落ち着くまでにかなり時間がかかるので子どものペースに合わせて生活をしていくと何も進まずに私がイライラして叱って泣かせてしまうこともよくありました。

子どものことを何とかしなくちゃいけない。祖母の介護も私がやるしかない。あふれんばかりのやらなきゃいけないことに押しつぶされそうになりながら、全部を1人で背負って走り続けることしか当時の自分にはできませんでした。

たくさんの問題が一気に自分の肩にのしかかってきて「私が頑張って何とかするしかない!」と全部をやり切ろうとしていました。あるときから私の心と体に異変が…。

湿疹が出る
出勤するとお腹をくだす
勤務中に涙が出る
子どもの話し声を聞くだけでイライラする
朝が起きられない
朝はやく目が覚める
食事の味がわからない
寝られない
ちょっとしたことで怒りっぽくなる

上記の状態でも自分の不調に気づきませんでした。けれども次第に朝が起きられない、子どものお支度を手伝って保育園の送り迎えができない、仕事に行っても集中できずに早退するなど日常生活に支障がでてくるようになりました。

最終的に、主人や母が異変に気づいて病院受診を勧めてくれました。異変を感じてから半年以上たっていました。

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精神疾患は誰でもなる可能性がある?!

この記事を読んでくださっている方は子育て中の方が多いと思います。「私は元気だから全然大丈夫!」と思っていませんか?以前の私はそんなふうに思っていました。

精神疾患に対して世間のイメージは、「攻撃的で何をするのかわからない、暗い、挙動不審で理解できない」といった偏見があるかもしれません。

自分の住んでいる世界とは違う世界の人というイメージを持たれることが多いかもしれませんがそんなことはありません。

◆5人に1人は一生の間で何らかの精神疾患にかかる

これを聞いてびっくりしませんか?意外と身近な家族や親せきなど精神疾患になっている可能性がとても高いです。私は世間のイメージがあまりよくないことや先入観を持たれている人も多いため、オープンにしていません。

知らないだけで身近にたくさんいらっしゃいます。我が子が通っていた保育園のママさんで「実は私も…」という方がいらっしゃいました。

◆精神疾患になるリスク、女性は男性の2倍以上!

男性に比べて女性が精神疾患になるリスクが高い要因は3つあります。

①月経周期や妊娠などによる女性ホルモンの変動

女性の精神疾患は40代、60代後半で最もリスクが高くなります。妊娠出産による急激なホルモン変化で産後うつになったり、閉経後に女性ホルモンが低下して更年期うつになることもあります。

②仕事と家庭の両立によるストレス

女性が社会に出て仕事をすることが当たり前になりつつある今だからこそ、女性の悩みどころですよね。家庭の負担が昔とかわらず女性の負担がまだまだ多い日本では、男性の家事への参加は少ないのが現状です。仕事も家庭も両方頑張りすぎてストレスを抱える女性が少なくありません。

③子育てによるストレス

右も左もわからないままスタートする子育ては、まさにストレスの連続。ママ自身の睡眠、食事、自分の時間がほぼない中、目の前の子どもと向き合いながら必死に子育てをするママのストレスは計り知れません。

子育て真っ最中のママであれば、目の前の我が子のことで頭がいっぱいです。

少し自分の体調が悪くても「今は余裕がないから、今度病院にいけばいいや」、「休めばなんとかなるだろう」など、だましだまし自分のことを後回しにしてしまいがちです。

本人が異変に気づくころには、かなり状態が悪くなっているケースが少なくありません。

早期発見でママの元気が家族をまるっと笑顔に!

私がお伝えしたいことはズバリ「もっとママは自分のことを大切にしてほしい!!=自分の心と体のSOSに目を向けて気づいてほしい!!ということです。

私が心と体を壊して気づくまでにかかった期間はおよそ約9ヶ月。受診後すぐに入院になり数ヶ月ほど病院で過ごし、社会復帰できるまでに約2年かかりました。

精神疾患の異変を感じて長く放置していた場合は、回復までに年単位で治療と回復に時間がかかります。そのうえ、症状がほとんどなくなった状態にいたっても服薬は長期スパンで続けられます。

なぜなら精神疾患の再発率は50%~60%といわれており再発する可能性がとても高いからです。

大切なことは、早く病気に気づき適切な治療をすることです。

今、私は仕事ができるまで元気になりました。けれども元気になるまでの道のりはとても長く苦しいです。そして治療に専念するために、子どもたちと離れて暮らしています。

私の体験を通してママ自身の心と体のSOSにママ自身が気にかけてほしいなと切実に思います。 ママの体調が悪くなってしまう前に、ママ自身が気づいて早めに対処することが大切です!

セルフチェックをしたい方はコチラ▼▼

ママの体調変化にいち早く気づくための強い味方は家族!

実は自分で異変に気づくことって難しいんです。精神科受診に初めて来られる方のほとんどがかなり状態が悪くなって来られます。

私もかなり悪くなってから受診したため即入院になりました。その当時、私の異変にいち早く気づいてくれたのが家族でした。

ですので、ぜひ家族に自分の様子を聞いてみる!自分の体調を話題にしてみる!自分の素直な気持ちを話してみる!ことをおススメします!

「最近の私はどんな感じかな?」
「前とくらべて最近、私に気になることある?」
「ちょっと疲れててしんどいときがある…」
「最近ときどき泣くことがあるんだけど…」

どんなときでも家族はママのちょっとした変化を見逃しません。心強い家族を味方にしてママの健康をつかみとりましょう♪

この記事を読んで「私ちょっと疲れてるな…」「ときどき涙が出てくるな…」などあれば一人で抱え込まずに旦那さんやご家族、親しい友人にお話ししましょう!

もしくは「最近、調子悪そうだけど大丈夫?」などあなたの体調を気遣う言葉をかけられたなら、一度立ち止まってご自身の体調を振り返ってみてくださいね!

執筆者:いのうえまゆみ

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