集団生活が苦手な子どもの場合、小学校入学後、先生から支援してもらえるだろうか、と不安ですよね。先生が「応援したくなる」親や子どもとは?元スクールカウンセラーの私が、先生のホンネと、小学校入学までに親ができることをこっそり教えちゃいます! |
集団生活が苦手なお子さんをお持ちのお母さんへ
春の足音がすぐそばまで聞こえてくる季節となりました。お子さんの小学校入学が近づいてきていますね。
成長を嬉しく思う気持ちと同時に、集団生活が苦手なお子さんをお持ちのお母さんは心配も多いのではないでしょうか?
・学校でちゃんとやっていけるのか?
・困ったとき、誰に相談したらいいの?
・何をいつ、どんな風に伝えたらいいの?
・学校の先生に子どものことをどんな風に理解してもらったらいいの?
・困ったとき、誰に相談したらいいの?
・何をいつ、どんな風に伝えたらいいの?
・学校の先生に子どものことをどんな風に理解してもらったらいいの?
そして、
学校の先生がうまく我が子を支援してくれたら、学校生活での不安や困ったことも減るのに…ぜひ協力してもらいたい!
そんなふうに願うのは親としてあたりまえの気持ちです。
そこで、元スクールカウンセラーである私が、お子さんが先生に支援してもらえる子になるために親ができることについてお伝えします!
元スクールカウンセラーが教える!先生から支援してもらえるお母さんの条件
私は臨床心理士として、小学校の現場に入る仕事を長くしてきました。
集団生活が苦手なお子さんを担任にもつ先生や保護者からの相談に乗ったり、希望者に学校の中で、WISCと言う知能検査を行っていました。
学校の中でお母さんにお子さんの特性や検査結果をお伝えし、子どもの特性に合わせた支援をする方法を先生方にアドバイスする仕事をしてきたのです。
ですから、どんな風に話すと学校の先生たちの心が動き、どんな風に段取りすると子どもの特性を理解してもらいやすいのか誰よりも知っているつもりです。
そんな私から、集団生活が苦手でこの春小学校に入学するお子さんのお母さんへお伝えしたいことがあります。
それは、先生も人間である!ということ。「先生」と長く関わってきて、いろんな方に出会いました。
そしてどの先生にも共通して言えるのは、お母さんがどんな姿勢で子どもと向き合っているのか?ということを重要視しているということ。
お母さんのその姿次第で、先生の対応が
「よし、サポートしていこう!」
「〇〇くん以外にも心配な子はたくさんいるので」
「〇〇くん以外にも心配な子はたくさんいるので」
のどちらかになってしまうのです。
ですから大切なのは、まずはお母さんがお子さんの特性を理解すること。
その上で、おうちでやるべき対応をきちんととり、かつ、その様子が先生に伝わっていれば、先生が味方になってくれるのです!
では、「このお母さん、しっかり対応しているな」と、先生が思うのは、子どものどんな様子から感じるのだと思いますか?
先生から支援してもらえる子どもとは?
それは、子どもの気持ちが安定していること!
この「気持ちの安定」は「脳」を意識するとうまくいきます!
どういうことかと言うと…人間の脳は全ての場所が細かく、何を担当する部位なのか決まっています。
つまり、感情を司る脳の部分を伸ばすことができたらお子さんの情緒を安定させてあげることが出来るのです。
情緒を安定させてあげるには、お母さんとの間でどんなコミュニケーションが重ねられたかが重要になります。
ですからお子さんの情緒を安定させるのは、お母さんとのコミュニケーションが大切なのです。
では、具体的にどうしたらいいのでしょうか?
小学校入学に向けて、気持ちを安定させるために親ができること
それは子どもを肯定すること。つまり褒めることです!
しっかりと子どものことを肯定し、脳自体を発達させるコミュニケーションをお母さんが身につけることで、子どもの感情の脳も発達し、情緒が安定した状態をつくってあげることができます。
そうすると、先生に「協力しましょう!」と言ってもらえるのです。ここではオススメの肯定テクニックを3つご紹介します。
◆興味や関心を示す
「何を書いたの?」
「何作ったの?」
「これは何ていうの?」
「へぇ~!知らなかった~!」
「何作ったの?」
「これは何ていうの?」
「へぇ~!知らなかった~!」
興味や関心を示すやり方なら、うまくいかなかったときもたっぷり肯定の関わりをお子さんの脳に届けることができちゃいます!
◆気づいていると知らせる
「〇〇してるんだね!」
「あ~、〇〇なんだね~!」
「おはよう!起きてきたんだね~」
「自分でトイレ行くんだね~」
「着替え準備したんだね!」
「ズボン脱いでるじゃーん!」
「服ももうきちゃったの!?」
「あ~、〇〇なんだね~!」
「おはよう!起きてきたんだね~」
「自分でトイレ行くんだね~」
「着替え準備したんだね!」
「ズボン脱いでるじゃーん!」
「服ももうきちゃったの!?」
やっていることを言葉に出して実況中継するだけで子どもの脳はとっても喜んじゃいます。
◆スキンシップ
スキンシップの情報が入力される脳の場所と、感情の脳は、太いネットワークで結ばれています。スキンシップをたっぷりすることは、ダイレクトに感情の脳を育てる効果があるのです!
夜寝る前、朝起きて・・・タイミングを見つけてとにかくたっぷりスキンシップしてみてください。
いかがでしたか?小学校入学前に親ができることはたくさんあります。お子さんが明るい新1年生を迎えられることを心から願っています。
執筆者:石澤かずこ
(お母さんの小学校★ななほし代表)
(お母さんの小学校★ななほし代表)
▼スクールカウンセラーとしての臨床経験をもとに、おうちでできる発達支援をお伝えしています