保育園や幼稚園の先生方、発達障害・グレーゾーンの子どもの対応がうまくいかず悩んでいませんか。子どもを思い熱心に保育してくださる先生方だからこそ、ポイントを知ると対応がうまくいきますよ。一足お先に学び始めた保育士さんのお話をご紹介します。 |
子どもたちのために!と熱心な幼稚園・保育園の先生方
診断名ではなく「子どもそのもの」をみる
先日、江東区立元加賀幼稚園の先生方から熱望を受けて、ZOOMでお子さんのサポート会議をしました。
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以前、心理士として働いていたときにカウンセラーとしてお世話になっていた幼稚園です。
東京都の公立の幼稚園は、はっきり言って先生方のレベルが高いです。
保育の技術ももちろんですが、子どもを見る目が本当にプロ。
多くの保育士さんや学校の先生は「この子は何障害ですか?」と診断名を知りたがります。
名前をつけて安心してしまうところが結構あります。
元加賀幼稚園の先生方は、
この子は何に苦しんでいるのでしょう?
どうしたらこの子は伸びるのでしょう?
と、レッテルではなくてその子そのものを見て、どう伸ばしてあげたらいいのだろう?と頭を悩ませています。
この違い、わかりますか?
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うまくいかないのは、「努力の方向性や質」が合っていないのかもしれません
たくさんの育児書を読んで、
発達のでこぼこについてインターネットで調べ、
良いと言われる教材や教室は色々と試し、
時間もお金も労力もたくさんお子さんのために注いでいるお母さん方が私のところには多く相談に来られます。
「なんとかしてください〜」とか、「タダだから〜」なんていう理由で相談に来る方は一握りで、
やるだけの努力はしている。
けれども、自分一人の力ではどうにもできない!
何か自分にできることがあるのなら、この子のために必死にやりたい!!!!
そんな一生懸命なお母さんばかりです。
もし、色々と努力してそれでも思うように子育てが進んでいないのだとしたら、
「努力の量」の問題ではなく「努力の質」または「努力の方向性」が、お母さんとお子さんに合っていないからなのかもしれません。
これは、子育てだけではなく、幼稚園や保育園で毎日子どもたちの育ちを支える先生方にも同じことが言えます。
たくさんの時間と労力とお金を割いてたくさん学んでいてもクラスがうまく回らない、うまく子どもの良さが引き出せない…
そんなことが起こっているなら、見直すべきはまず「質」なのかもしれません。
「本質」を捉えるとうまくいく!
「脳の発達」を知ることがカギになる
そんな物事の本質に迫るお話を、140名の東京都の幼稚園の先生方にお話しする機会がありました。
子どもの成長・発達を伸ばそうと思ったときにまず押さえるべきは、そう、脳!
脳の発達がどうなっているから、どんな刺激に脳がよく反応し、どんな接し方をすると伸びるのか?
その本質を知っているのと、知らずにノウハウだけを重ねていくのでは、結果に大きな違いが起こってきます。
「肯定的な関わりが必要な理由や根拠を知れて、自信を持って保育できそうです」
受講してくださった先生方から、こんな感想をいただきました。
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肯定的関わりのテクニックについて保護者から聞かれることがあるので、今までの経験値だけではなく脳の発達という根拠を持って保護者に伝えることができます。
“肯定的”な関わりは当たり前のことと思っていましたが、その理由や根拠を改めて学ぶことができて良かったです。
自信を持って保育をしていきたいです。
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脳についてここまで考えたことはなかったので、発達のでこぼこと脳について学ぶことができた。
子どもの脳の発達の「根」を伸ばしていくという発想がなかったので、新しい気づきでした。
脳は一生発達し、成長し続けるということもわかり、嬉しいです(笑)
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お子さんの脳タイプを知ることからスタートしましょう!
科学的な裏付けを知っている先生は、すごい!
私がお伝えしているのは、子育てにおいても幼児教育においてもそんなに目新しいようなビックリする理論ではないのです。
けれど、今まで経験則や根拠のない情報を頼りに実践していたことの裏付けをきちんと説明しますから、みなさんの「なるほど!」「そういうことか!」という納得のお顔が違ってくるのだと思います。
本当に素敵な先生方でしたよ^^
保育園や幼稚園にお子さんを通わせているお母さん方、こんな先生がたくさん増えたら本当に心から安心ですしありがたいことですね。
正しい努力、質の高い努力。
お子さん一人一人において微妙に違うこともありますが、私はそれを丁寧にお伝えし続けたいと思っています^^
あなたの努力の方向性は合っていそうですか?
学びを深め、保育園の問題児を立派に卒園させたある保育士さん
とはいえ、忙しい日々で学ぶ機会をなかなか持てないですし、保育園や幼稚園で発達障害・グレーゾーンの子どもの対応に悩んでいる先生はたくさんいらっしゃるはずです。
そんな先生方に、ぜひ知ってほしい元保育士さんの記録があります。
半分以上が発達障害・グレーゾーンの子どものクラスを受け持ったTさん
Tさんと出会ったのは、前章でご紹介したような、保育士さんや幼稚園の先生向けに開催したある大きな講演会でした。
当時Tさんは、クラスの半分以上が発達でこぼこのお子さん!というなかなかパワフルな年中さんクラスを担任されていました。
学級崩壊に陥ったクラス、そして中でも、ひときわ体が大きくて、すぐにキレて泣いて手がつけられなくなってしまうAくんのことで、Tさんはいつも心を痛めておられました。
この子はきっといい力をたくさん持っているのに、それが上手に発揮できていないだけ。
だけれども、園ではちょっと厄介者扱いをされてしまい、余計、Aくんは荒れてしまう…
お母さんも本当はとっても一生懸命なのにきっと今までいろんなところで、いろんな人にたくさん言われてきたのでしょう。
なかなかお母さんとのコミュニケーションがうまくいかないことでも、Tさんは悩んでおられました。
なんとTさん、講演会後の私を出待ちしてくださり(笑)
ぜひ、Aくんのために、そして子どもたち全員のために学びたい!と講座を受講してくださいました。
荒れていたAくん、脳を伸ばすコミュニケーションで大変身!
Tさんが学び始めてから、8ヶ月が経ったころにAくんのことをご報告いただいたとき、その成長ぶりは本当に目をみはるものがありました。
当初は、気に入らないことがあるとすぐに手当たり次第、近くにあるものを投げて、大興奮して、おさめるまでに相当な時間がかかるお子さんでしたが、
自分で切り替えられる場面も出てきて、「これが嫌だった」と自分の言葉で伝えられることも増えてきたそうです。
Aくんのお母さんの変化も素晴らしく、園の先生からの話を避けていたお母さんが、Tさんが丁寧にAくんの園での頑張りを伝えることで、少しずつ心を開き、年度末には発達相談にも自ら行かれたそうです。
そのときのTさんの喜びのお手紙を紹介させてください^^
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お母さんが頑張ってくれたこと、
これから園と共有しあって進めたい
Aくんにとって苦手なことを専門機関で練習し、Aくん
今年一年、学級崩壊のようなクラスを背負い本当に大変でしたが、少
これで良いのか本当に不安でしたが、石澤さんの後押しが新しい一歩に繋がりました。
今日は、お風呂で号泣しました^^
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本当に素敵な先生ですよね。もし自分の娘がこんな先生にお願いできたら嬉しいなあと心から思います^^
発達障害・グレーゾーンの子どもの対応に悩む日々から卒業しませんか
実際に巡回相談などで幼稚園や保育園に行っていると、こんな風に子どもたちのことを我が子のように思っている先生がほとんどです。
だけれども、Tさんのように、お金も時間も自己投資して自ら学び、子どもたちに実践しながらスキルを自分のものにしていける先生はごく一握りだと思います。
そんなTさんと出会えたことに、本当に感謝しかありません^^
こんな素敵な先生がたくさん増えたら、家でも園でも、子どもたちがしっかりと理解され応援されながら成長していく未来が実現してきそうで、私自身もとてもワクワクしています。
Tさんのようなスーパー先生になりたい!というあなたは、発達障害・グレーゾーンの子どもたちの対応を身につけられるべく、一緒に学びませんか。
▼Tさんご本人のお声はこちら!
(お母さんの小学校★ななほし代表)