新学期は新しい環境になり発達障害・グレーゾーンのお子さんをもつお母さんは不安が多くなりますよね。新しい先生や周囲の人に子どもの特性を理解してもらうために奮闘することもあると思います。どんな環境になっても安心して新学期を送るためにはお母さんの軸が大事ですよ! |
発達障害・グレーゾーンの子どもを持つお母さんの新学期不安とは
4月に入り進学・進級の季節になりましたね。
新学期にウキウキする気持ちはあるものの、やっぱり発達障害・グレーゾーンの子どもを育てているとお母さんとしては不安なことも多いですよね。
・新しい先生はどんな先生かな
・子どもの発達に理解があるかな
・友達と仲良くできるかな
・毎日、楽しく学校に行けるかな
新学期というのは、先生も代わり、お友達も変化するため、新しい環境で子どもがスムーズに学校生活が送れるのか見通しがずお母さんは不安な気持ちになることが多いです。
発達障害・グレーゾーンの息子を持つ私も新学期は「どうか学校の先生や周囲の理解がありますように」と願ったり、事前に相談に行ったりと行動していました。
こんな風に毎年、環境の変化が起こるたびにお母さんが不安になっていると、新学期を向かえるのが嫌になるし、だんだんと疲れて来ますよね?
どんな環境の変化にも「わが子は大丈夫!」とお母さんが軸を持っていれば、新学期の不安がなくなりスムーズに新生活を過ごすことができると思うのです。
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理解されない発達障害・グレーゾーンの子どもの新学期はどうなるの?
我が家の息子は発達障害・グレーゾーンの新小学4年生です。発達障害・ADHD(注意欠陥多動性障害)のために不注意、衝動性、多動性の特性があります。
新年度、環境が変わるたびに私は不安な気持ちになり、とにかく息子の特性を理解してもらうために、学校に掛け合うことをしていました。
ところが、息子はいろいろな事件を起こすのでした。
息子の小学校生活は波乱から始まります。
入学式を終えてからたった3日目で「学校に行かない!」と言った1年生でした。
こだわりがあり汚れた給食エプロンを担任の先生が「今日は持って帰ってはいけない」と言われたことが原因でした。
2年生は担任の先生に叱られることが多く…「学校に行きたくない」と登校しぶりの日々。
私は毎日、息子を学校に送ったり、時には学校を休ませ放課後デイに通わせたりと、息子の気持ちを優先してきました。
しかし、家の中では夫や義理の両親と「どうして学校に行かないんだ!」と喧嘩が絶えない日々でした。
落ち着いたのは臨床心理士の先生が学校に入ってくれて、息子の対応について担任の先生に伝えてくれてからでした。
3年生は担任の先生の理解があり、私から伝えていた息子への対応をよくしてくれて、落ち着きのなさはありながらも、なんとか学校に行くことができました。
ところが、3学期に事件が発生。特性を理解していない担任以外の先生の授業でひどく怒られ「授業から出ていけ!」と言われ泣きながら授業から追い出されるということがあり、また学校に行きたくないと言い出す始末。
私はくやしくてくやしくて、どうして学校は全ての先生に息子の特性が周知されていないの!学校はどうなっているの!と腹が立っていました。
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学校や周囲に振り回されないと決めた私の決意
学校や周囲から特性が理解されず、誤解されて、辛く当たられることが多かった息子は傷つく体験が積み重なっていきました。
私はその度に息子のことをわかってもらおうと、学校に掛け合い先生にこんな風に対応してほしいとお願いすることもありました。夫や義理両親と喧嘩や話し合いをすることもありました。
そんな中、私はこんなに頑張っているのにどうしてみんな理解してくれないの?そもそも、担任の先生、学校の全ての先生、義理両親、これらの人すべてに理解をしてもらうなんで無理なんじゃない?と思ったのです。
「理解してもらえないのなら、息子を守れるのは私しかいない!」そう思うようになりました。
学校で過ごす時間は長くなり、これから子どもは学校での生活が中心となってきます。これからも担任の先生や周りの先生の影響は大きいですが、学校では傷つき体験を避けることができればいいと思うのです。
あとは家庭で私が息子を守ってあげればいい、おうちで自信をつけさせてあげたらいい、そんな覚悟ができました。
そう決意してから、新学期に不安になったり、学校の対応に不満を持つことは無駄なことだなと思うようになりました。
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もう誰にも左右されない!一番大切なのはお母さんの軸をもつことです
担任の先生がどんな先生でも、学校にどんな先生がいても、友達がどんなに変わろうとも、「私が息子を守る!」と軸を決めただけで子どもの未来は変わりました。
なぜなら、環境が変わっても問題が起こっても、家庭で私(お母さん)が子どもを支援するため確実に実行できるからです。
学校に対応をお願いするのではなく、お家でお母さんが子どもをサポートすることに重点を置くようにして、家庭:学校は9:1くらいの気持ちで考えるようになりました。
学校の割合は少ないですが、担任の先生や学校との連携は欠かせません。学校にこれだけは伝えておきました。それは「学校で傷つき体験を減らすこと」です。
なぜなら、息子の特性上、どうしても怒られることが多いからです。
先生には「息子をなるべくたくさん褒めてください。気になることがあれば家で解決しますので私に相談してください。」これだけをお願いして、基本的には家庭で解決しますとお伝えしました。
学校との関係について考え方を変え「私が息子のお母さんだから、息子は私が守る!」と軸を持つようになってからは、学校の先生とはもっと楽な気持ちで接することができるようになりました。
お母さんが子どもの一番の理解者になると軸と決めるだけで、新学期の不安がなくなり安心して新学期を迎えることができます。
そしてこれから先、進路や将来のことを考えたときに、いつでも新しい環境に子どもを送り出すことができるようになります。
どうかみなさんもお母さんがぶれない軸を持ち、お母さんが子どもを守り成長させると決意してくださいね。
執筆者:石井 花保里
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