入学後に起こる癇癪の理由とその対応法~小1になった途端、再び起こった息子の癇癪!感情に巻き込まれやすい私がとった策とは…

小学校に入学後、今まで落ち着いていた癇癪がぶり返すこともあります。今までおさまっていたのに…と肩を落とさなくても大丈夫!この時期の癇癪には理由があります。感情に巻き込まれずに対応できた我が家の例を参考に癇癪対応をお伝えします。

入学後、落ち着いていた癇癪がぶり返した!

無事に小学校入学を迎え、ホッとしたのも束の間。

ほんの些細なことで、泣き叫んだり
気に入らないことがあると、激しく怒ったり

またあの癇癪が戻ってきてしまった!と頭を抱えている新入生ママ、いらっしゃいませんか?

私も久々に起こった息子の癇癪にうろたえていた一人です。

我が家の息子は、自閉症スペクトラム(ASD)の傾向がある繊細な気質も持ち合わせているタイプの子です。小さい頃は、こだわりが強く自分の思い通りにいかないことがあると激しい癇癪を起こす子でした。

息子に合ったコミュニケーションを習った年長からは、激しい癇癪を起こすことも減り穏やかに過ごせることが多くなっていたんです。

ですが、入学後にぶり返した癇癪。

なぜ、おさまっていた癇癪が再び起きてしまうのでしょうか。

小1で癇癪が再び起こる理由

子どもの癇癪は、不快な感情を自分で対処しきれなくなってしまったとき、泣いたり怒ったりして爆発させている状態です。

脳はストレスなどで負荷がかかるとうまく働いてくれないことがあります。

とくに、感情コントロールに関わる脳のエリアの働きが敏感なタイプの子どもは、小学校入学という新しい環境で脳に大きな負担がかかります。

外ではすごくいい子に頑張っているけれど、かなりのストレスにさらされています。

ですので、入学後に癇癪がぶり返すことは珍しいことではないのです。

今まで癇癪がおさまっていたのに…と肩を落とす必要はありません!

今、できることをやっていきましょう。

癇癪への対処法

癇癪を起こすことは、子ども本人がつらいことはもちろん、親だってとても大変ですよね。

特に私は子どもの感情に巻き込まれやすいタイプなので、癇癪の対応は苦手な方です。

そんな私が、息子の激しい癇癪を乗り切りった実践の記録をお伝えします!

普段からしておくこと

まず普段から心がけたいことは以下の3つ。

①ひとつは、肯定的な言葉がけスキンシップです。これらはテッパン中のテッパンです!

これで感情コントロールを司る脳部分が必要以上に興奮しないようにしておきます。

こちらの電子書籍に詳しい理由が載っていますので、参考にしてくださいね!▼
3歳からはじめよう|癇癪ぐずりをピタッと止めて発達をグーンと加速する!「育てにくい子」を卒業するための3ヶ月計画

新年度は親だって疲れてる!こちらの記事でラクして褒めが伝わる方法載っています▼

②二つ目は、休息です。体の疲れからも感情が乱れることがあるので、習い事や家族のおでかけなど体力的に負担がかかるものはなるべく控えるようにします。

③最後に、子どもに対しての要求レベルをぐっと下げると親子ともにラクです。今この時期はできることを増やすのではなく、一時的に頑張ることをお休みすることも策です。

次に、癇癪が起きたとき我が家で実践した対処法をお伝えしますね!

癇癪が起こったときの対処法

うちの息子は、夕方の宿題の最中によく癇癪を起こしていました。

癇癪が起きてから無言で見守っていても、ヒートアップし最終的に私に八つ当たり的なことをするまでに。

見て見ぬふりをし、癇癪には取り合わないことで「癇癪を起こす行動」を減らすことが理論の上では正解ですが、何度も繰り返されると対応する方も感情的になってしまい、つい応戦したくなりますよね。

ここで、対応する側が感情に巻き込まれないために私が実践した、癇癪の対処法お伝えします。

①嫌だった気持ちに共感しつつ、気を逸らす

子どもの気持ちに共感することで安心して泣き止む場合もあります。息子の場合は、共感し過ぎるとヒートアップするので「そっか、つらかったね」とサラっと共感し、「お茶でも飲む?」と気を逸らしました。

②その場を離れる

それでも泣き止まないときは、「お母さんは向こうの部屋にいるね、何かして欲しいことがあったら来てね」と穏やかに伝え、その場を離れました。

これは、泣いている子どもと物理的距離を取り、私の感情の高ぶりをおさめるためでもあります。

自傷行為が出てしまう子にはこんな癇癪対応も有効!パニックをクールダウンさせた体験談はこちら▼

③癇癪がおさまってきたら、子どもに注目する

泣き声が弱まってきたところで、「落ち着いたね」と声を掛けてもいいですし、無言で背中をさすってもよし。

我が家では、声を掛けるとまた泣き始めるので、ただ笑顔で「お茶でも飲もうか~」と、次の活動に誘う声掛けをしました。

ここでは落ち着けたことに注目し「落ち着けたことが良かったこと」と子どもが学習できるような対応を意識的にとりました。

④落ち着いてから作戦会議

子どもの気持ちを聞きながら、癇癪の発端の解決方法を話し合う作戦会議をしていました。そうすることで、癇癪を起こさせない工夫もできるようになりますよ。

宿題の内容が原因で癇癪を起こしてしまう場合もあります。書き取りで悩んでいたらこちらの記事を読んでみてくださいね!▼

番外編:それでも感情に巻き込まれそうになったら…

癇癪を起こしている子どもと物理的に距離をおいても、イライラが止まらない場合があるときは、自分の気を逸らすことを考えてみましょう!

例えば、好きな雑誌を読む、音楽を聴く、家事に没頭する…

私がして効果的だったのは、

・夫や親、妹などにラインし、自分の気持ちを吐き出すこと
・ななほし広場を見て、癇癪対応に奮闘している仲間に想いを馳せること
・子どもの立場になって考えること

中でもこの「子どもの気持ちになる」ことは効果がありました。

ちょっと想像してみてください。

毎日、小さな肩に重いランドセルを背負って、未知なる場所へ行く子どもの気持ちを。不安や恐怖に果敢に向き合っている子どもの頑張りを。

不安が強い子からしたら、毎日がサバイバルです。必死で一日を乗り切った子ども、そりゃ癇癪も起こしちゃうよね、と思えると、私の場合はイライラがヒートアップすることが減りました。

親子で穏やかに過ごせる日はきっと来ます!

癇癪でつらくなったらななほし広場のことを思い出してみてくださいね^^

【子どもの激しい癇癪への対策を一緒に考えてほしいママへ】
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執筆者:ひきのなつき

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