家族がコロナウイルスに感染し、濃厚接触者となった場合、自宅待機となります。幼児が一緒の過ごし方が気になりますね。デジタルメディアへの罪悪感を手放し上手に活用すると、親子の絆を深めるチャンスへも変えることができるのです。体験談、最終話です。 |
ステイホームが続き、デジタルメディアにまつわる親子バトルが続いていませんか?
二度目の緊急事態宣言発令から10日ほど経ちました。
地域やご家庭によって状況は様々かと思いますが、行動に制限が加えられることは大人にも子どもにも大きなストレスですよね。
外で遊べない。家にいなければいけない。
子どもとのおうち時間が増えると、「テレビばかり見ている!」「YouTubeをやめてって言ってもやめない」など、デジタルメディアにまつわるママの悩みが増えてきます。
あなたは、デジタルメディアの使用に関して、どんな風に考えますか?
ななほし広場では、お子さんと過ごす時間が増えたときこそ、不要なバトルをなくし、お母さんのストレスも軽減させたい。
お母さんが罪悪感を持ち続けながら使用させるのではなく、デジタルメディアを、子育てを助けてくれるツールとして活用して、親子のコミュニケーションの一助としてほしい。
そんな思いで、今日、この記事を配信いたします。
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コロナ禍の子育てで孤独を感じているママを救いたい!ななほし広場からのメッセージを贈ります
約20日間、幼児との自宅待機を余儀なくされたあるママ(仮名:Nさん)の体験談、
最終話の第3話では、デジタルメディアを上手に活用したことで、親子のバトルを起こすことなく過ごせた軌跡をご紹介します。
いま一番大切なことは、子どもたち、そしてお母さん、あなた自身が笑顔で元気に過ごせることです。
親子のコミュニケーションをスムーズにするために、デジタルメディアをどう活用すれば良いか、そのヒントを探ってみてくださいね。
今までの記事をお読みになっていない方はこちらから▼
本当の困難はここから。自宅待機の過ごし方
=====ここから第3話=====
私や子どもたちの検査をした翌日。夕方遅くに、保健所から電話がかかってきました。
子どもたちは幼児ですから、自宅内隔離をするまで夫とべったりと接していました。
そのこともあり、陽性という結果も覚悟していましたが、なんと結果は、私も子どもたちも、3人とも陰性!かなりほっとしました。
けれど、本当の大変さはここから先でした。
濃厚接触者であることには変わりないため、陽性である夫の自宅療養期間終了日(最終接触日)から、2週間の自宅待機という指示が出ました。
夫が検査を受けた日から計算すると、約20日間ほどステイホーム生活。
外出を「自粛」するのではなく、「家から一歩たりとも、出てはいけない」のです。
こんなに長いあいだ、靴を履かなかった経験は初めてでした(笑)
大人だけなら、なんとか我慢できる。けれど、我が家には動きたい盛りの幼児がいます。しかも、二人ともとても活発なタイプで、外遊びが大好き。
ずっと家の中。家の前でちょっと遊ぶことさえ許されない。
どう伝えれば納得してくれるのか?
どんな過ごし方をすれば不安を高めることなく、20日間を乗り越えられるのか?
子どもたちが飽きてしまって、「どうして自分たちは元気なのに外に出ちゃいけないの?」「外に行きたい!」といつ爆発してしまうかと、最初は不安でたまりませんでした。
この2つで困難を乗り越える!家族で決めたこと
そこで、夫と2つのことを決めて、自宅待機生活をスタートさせました。
1:怒らないこと・意識してみんなで遊んで笑うこと
苦しみのどん底を味わったとき、「気持ちまで元気をなくしてしまってはまずい」と夫婦で共通認識を持ちましたので、
起こってしまったことは仕方がない!だったら、笑顔でめちゃくちゃ楽しんで過ごすことを徹底しよう!「子どもファーストで動く」と決めました。
普段だったら、喧嘩をしても、外に出たり家族以外の人と会ったり、距離をとることで気分転換することも可能ですが、その方法は取れません。
とにかく「家族みんなで仲良く過ごす」「家の中を穏やかな空間にする」ことを頑張りました。
具体的には、子どもへ否定的な言葉かけをしないこと。夫婦間でも、「ごめんね」より「ありがとう」を意識して伝えることや、攻撃するような物言いは封印するように心がけました。
とはいえ、どんなに家の中の雰囲気が良くても子どもたちが外に行きたくなるのは当たり前のことで、
自宅待機生活3日目くらいに「ちょっとお外行ってくるね!」と、子どもたちがこっそり支度をして、シレッと出かけようとしていたことがありました。(こちらの様子をチラチラ気にしながら…)
「本当はできない」ということは理解している様子だったので、何も言わずに見守った私。
すると、予想通り外に行くことなく部屋に戻ってきたのですが、上の子は、「どうして外に行っちゃダメなの!」「遊びたいのに!」と怒りを爆発させたのです。
怒りたくなる気持ちも当然のことなので、「出かけていいよとは言ってあげられないんだけど、怒っていいよ。悔しいよね。出かけたいよね。いっぱい泣いたっていいよ。」としばらく感情を発散させたところ…
気が済んだのか、それ以降は、「◯日までおうちにいるんだよね。」と納得した様子を見せ、自宅待機期間が終わるまで「外に行きたい」と言うことは一度もありませんでした。
大人が安定し、子どもの気持ちに寄り添い、ときには発散させること、そして伝えることを諦めないこと。とても大事なことだと知りました。
2:家の中でも毎日、代わり映えのある「新しいこと」を見つけること
さすがに毎日同じ部屋、同じ遊び…では飽きてしまうので、「新しいこと」を毎日1つは見つけて、代わり映えのある過ごし方をすることを意識しました。
ネットの通販がとても役に立ち、ありがたかったです。
おうちで遊べるボードゲームや本、知育ドリルなどをたくさん注文し、毎日新しいものを一つずつ出しては、「今日はこれで遊ぼう!」と一緒に遊ぶことにしました。
さらに、デジタルメディアが大活躍しました。
我が家は、デジタルメディアを子育てに取り入れることに、どちらかと言うと否定的な考えをもっていて、「あまり使わせたくない」と思っていました。
使わせたあとに必ず、「スマホやテレビに子育てさせている」という罪悪感をもってしまうからです。
しかし、毎日「新しい」を更新していくためには、デジタルメディアはもってこいのツールだったのです。
・子どもの好きなテレビ番組を一緒に観て、会話をたくさんする。
・お笑い番組をつけて家族みんなでとにかく笑う。
・夫が昔使っていたテレビゲームも解禁してみると、予想外に楽しくて親子で笑い合うきっかけになった。
・スポーツのゲームは、家の中でも体を動かすことにつながった。
・子ども用のスマホアプリだけでも様々ある。
特に、スマホのアプリについては、ゲームではなく知育アプリなら、どれだけやらせても罪悪感を持ちにくかったです。
ちょうど上の子は「ひらがなを綺麗に書きたい」と興味を持っている時期でしたので、書き順や字の形を学べるアプリにはとてもハマっていましたし、上手に書けるようになったことが嬉しく、自信をつけているようでした。
子ども向けのアプリだと、タイマーやフィルターの機能が付いているものも多く、安全に使用することができることも知りました。
「スマホは全て悪!」ではなく、使い方によって、子どもの興味を引き出したり能力をアップさせることができるということは、新たな発見でした。
デジタルメディアを活用して、家族の絆を深めるステイホームにしませんか?
自宅待機のあいだ、幸いにも症状が悪化することはなく、約20日間でステイホームは終了しました。
ないに越したことはない、突然の20日間ではありましたが、その間、家族と過ごすことができ、家族の絆がものすごく強くなった気がしますし、
一歩も外に出られないステイホーム子育てを20日間も乗り越えることができたことは、私にとって大きな自信になりました。
20日間、振り返ってみると、1回も怒りませんでした。
それができたわけは、この期間、とにかく「笑顔でいること」だけにフォーカスして、子どもたちや自分の笑顔を守り続けたからです。
我が家と同じように、家族や自分が感染してしまい、今まさに、不安を抱えているお母さんへ。
感染していなくても、外出が思うようにできず自粛する日々を頑張っているお母さんへ。
今、すっごく大変ですよね。不安ですよね。
けれど、大丈夫です。必ず明日は来ますし、乗り越えていけます。今は、「笑顔でいることだけ」、頑張ってください。
そして、強く伝えたいことは、「私はかからないから大丈夫。かかっても発症しなければ大丈夫」と思わないでほしい。ということです。
夫は幸い、入院するほどの悪化はしませんでしたが、今もなお、後遺症に苦しんでいます。味覚が完全には戻らず、息切れのしやすさも感じるそうです。元に戻るかわからない、一生このままだったらどうしよう、という恐怖と、今なお、たたかっています。
「この苦しさを絶対、我が子をはじめ他の人に味わってほしくない。だから、もう誰にもうつしたくない」夫はそう語っていました。
どうか、自分ごとと捉えて、感染対策は怠らず、自分やお子さんの身を守ってください。
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Nさんの体験談とメッセージはここまでです。
Nさんと同じように、スマホやデジタルメディアの使用について、罪悪感をもったり、なんとなく「悪」のように感じたりして、否定的に捉えている方も多いと思います。
ですが、デジタルメディアは、あくまでツールの一つにすぎませんし、今はとにかく、子育ての非常事態です。
罪悪感を持ち続けてお母さん自身を責め続けたり、どう使うかでバトルをしてお子さんとの関係まで崩してしまったりしていては、この非常事態がもっと悪化していってしまいます。
ステイホーム生活を乗り越えるために「活用」してみることも、考えてみても良いのかもしれません。
また、コロナウイルスとのつきあいは、いつまで続くか、誰にもわかりません。
だったら、この非常事態を「家族の絆を深めるチャンス」へと変えてしまおう!そんな大切な考え方を、今回の体験談から学ぶことができました。
そして、自分や家族の安全と健康を守ること。徹底していきたいと思いました。
ぜひあなたも、Nさんからのメッセージを自分ごととして置き換えて、生かしてくださいね。
執筆者:ななほし広場編集部
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