朝の支度に時間がかかる子に注意をすれば癇癪を起こし余計に時間がかかる…と、準備がなかなか進まずイライラすることありますよね。癇癪は脳のクセになりやすいので予防することが重要です。そこで!子どもの行動を分析し、癇癪を起こさずスムーズに登園準備できる方法をお伝えします! |
登園準備に時間がかかる子にお手上げ!
「…うん。…」
「え!まだ着替えてないの?早く着替えないと間に合わないよ!」
・けれど、ここで癇癪を起させたら確実に遅刻!
癇癪はなぜ起こる?子どもの脳はこうなっています
ですから、幼児の場合は「癇癪自体を起こさせない」という対策が必要です。
クセになってしまう前に、ぜひ「行動分析」の考え方を押さえて対応していきましょう!
子どもの行動を分析して、登園準備をスムーズにする方法
行動・状況・結果の分析で癇癪を起こさせない工夫
いつも同じような負のスパイラルが起こってしまっている場合は、子どもの「行動」をまず見つけます。
そして、それがなぜ起こっているのか?「状況」と「結果」を分析してみる癖をつけると、スパイラルから抜け出せる道が見えることが多いです。
まずは、お子さんの癇癪パターンをよく観察してみましょう。どんなときに気持ちが爆発してしまいますか?ちょっと冷静に観察して、記録をとってみるのもいいかもしれません。
「うちの子、こういうときに癇癪が起こるな」と分析できたら、次に、癇癪のあとに、どんなことが起こっているか分析してみましょう。
例えば、お子さんが癇癪を起こしたとき、どんな風に接することが多いですか?
その結果、お子さんの癇癪はどうなっていきますか?
観察してみて、いつも同じような繰り返しが起こっているのなら、同じようにならないような工夫をすればいい のです。
例を挙げて考えてみましょう!
・子どもがテレビをぼんやり見ていて朝の支度をちっともやらない。
・その状況で、お母さんがテレビを消して「お支度しないなら、テレビは見せません!」と言った。
・お子さんは、泣きながらテレビをつけて、と癇癪を起こした。
この場合、お母さんとしては「ちっとも支度をしない」 と「癇癪を起こした」 ことをなんとかしたいとお考えになるはずですね。
「ちっとも支度をしない」と「癇癪を起こした」は、子どもの「行動」に当たります。
やめさせたい「行動」があるとき、それがどんな「状況」で起こっていて、行動の「結果」、なにが起こっているのかを分析することができると対策が練りやすい、と言う寸法です。
この子の癇癪の引き金になっていることは、お母さんの「テレビを消した」行為と 「テレビは見せません」と言う声かけにありそうですね。
つまり、テレビを強制的に消したり叱る方法以外で子どもを行動させることができれば、癇癪は防げるのです。
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叱らないで発達障害の子どもを行動させる工夫
そもそもなぜこの子は支度ができないのでしょうか?
理由は一つではないかもしれません。ご自身のお子さんに置き換えて考えてみてください。
・テレビが付いていて気もそぞろだから
・「お支度」という大きな指示では何をしたらいいのかわからないから
・支度をすべき時間であるということを 理解していないから
・一人で全ての支度を完了することが難しいから…
可能性はたくさん考えられた方がいいですね。ここまで考えられたら、あとは対策を練るだけです。
「テレビがついている」ことが原因なら、 テレビをつける前に支度を始められるような仕掛けがあるといいでしょう。
支度をするタイミングを夜にしてしまうとか、ご褒美を用意して、支度自体が本人にとって楽しいものにしてしまうとか。
他にも色々と工夫ができそうです。
指示出しの仕方の問題なら、本人がわかるように具体的に指示をしてあげれば解決できそうです。
「コップを持っておいで。」
「カバンに入れてみよう。」
「ハンカチとティッシュを 出しておいで。」
「ポケットに入れてみよう!」
というように、お子さんがわかる指示を出してあげれば解決しそうですね。
発達障害があるなしに関わらず、なぜその行動が起きているのか?ということに着目して対策をとっていくと、叱ったり、脅したりしなくてもお子さんが行動できるようになります。
テレビを消したり、叱ったりすることで癇癪が起こっているなら、対策をとることで癇癪自体を防ぐことができますし、お母さんもイライラしなくて済むので一石二鳥ですね。
ぜひこの考えを取り入れて、試してみてくださいね!
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