長い休みが始まると、ずっとしゃべってる子ども相手にもう限界!となりますよね。おしゃべり好きの子どもは伝えるチカラがある子です。その能力を伸ばし、子どもの“話したい気持ち”もお母さんの“ちょっと一息の時間”もどちらも満たせる方法をお伝えします! |
もう限界!ずっとしゃべってる子どもにエネルギーを奪われる日々
夏休みに入って何日か過ぎました。
「あー…もう限界!」
となっているお母さん、いらっしゃいませんか?
特に、おしゃべりなタイプのお子さんをお持ちだとなおさら…ですよね。
私自身も子どもが幼稚園の夏休みに入ると、「幼稚園に行きたくない」の登園しぶりから解放されホッする反面、
「ねぇ見て!おかーさーん、こっち来て~!」「聞いて聞いて!〇〇がね□□で…」
と朝から晩まで息子のマシンガントークに振り回されることにゲッソリ。
朝起きてから、数時間でもう今日一日のエネルギーを奪われている感じでした。
しかも我が家の息子は、外ではおとなしい、いわゆる“内弁慶”なタイプでしたので、友達や他の人との間でこのおしゃべりモードを発散させることは難しく、母である私ひとりが唯一のおしゃべり相手になっていました。
このおしゃべりを止めるいい方法はないの?
テレビやスマホに頼ったら静かになるけれど、一日中それらに頼るのもなぁ。
そう悩んでいるお母さんへ向けて、この記事では同じように悩んだ私の経験から、おしゃべりな子とうまく付き合う方法をお伝えしますね!
なぜおしゃべりなの?おしゃべりは止めさせてもいい?
なぜこんなにしゃべるのか、それは悪いのか、止めさせた方がいいのか、脳の発達の観点から順番に解説していきますね。
◆なぜこんなにおしゃべりなの?
そもそもなぜこんなにもしゃべり続けられるのでしょうか?
それは、脳の特性に関係していました。
多動性や衝動性が強い脳の特性を持っていると、一度話し出すと止まりにくく、相手の気持ちはお構いなしのように話し続けてしまうことがあります。
また、ワーキングメモリという脳の中の短期的な記憶を溜めておくための容量が小さいと、「今すぐ話さないと忘れてしまうから話したい」となり、唐突に一方的に話し出してしまうこともあります。
◆おしゃべりは悪いの?止めた方がいい?
実は、おしゃべりな子は「言葉で伝えること」が得意な脳の持ち主なのです。ですので、おしゃべり自体は決して悪いことではなく、むしろその子の強みになるのです。
ヒトの脳では、
見たり聞いたりする(情報のインプット)
↓
理解・記憶する
↓
話したり、書いたり、動いたりする(アウトプット)
このセットを繰り返すことで、できなかったことができるようになる、つまり発達するのです。
話すことが得意な子は、アウトプットの手段が確保できているということになります。
反対に、子どもの“今言いたい!”の気持ちを止めてしまうことは、このアウトプットのルートを断つことになり、脳の発達の観点から考えても、あまりオススメできません。
無理におしゃべりを止めさせると、自分を否定された気持ちになり自信を失ってしまう子もいます。自信を失うと行動をしなくなり、行動をしないと発達しにくくなってしまいます。
得意な部分は生かし、伸ばしてあげることで、脳の成長も促すことができます。
新時代は「伝える能力」も大事なスキルのひとつです!
これからの時代は「個」が強くなる時代と言われ会社などに依存する働き方が主流ではなくなります。
私たちの子どもが生きる時代は、自分の考えや想いを伝える能力がシゴトをする上で必須になっていく、ということです。
そこで、おしゃべりな子の得意な「言葉で伝えるチカラ」をさらに伸ばしていけると、シゴトをする上で、生きていく上で、有利になりますよね。
脳の発達を促すだけでなく、新時代に身に付けたい能力につながるおしゃべりを止めるのはもったいない!
けれども、お母さんがずっと付き合うのも大変…
そこで、我が家で実践した例を参考に次章でご紹介しますね!
子どもの「伝えたい!」を大事に、お母さんはホッとひと息タイムをゲットする作戦
子どもの“お母さんに今言いたい!”の気持ちを満たしながらちゃっかり伝えるチカラも鍛えられる!
そしてお母さんの負担を少し和らげることができる、我が家で実践した作戦はこの2つ。
1.お手紙作戦
2.スマホde動画作戦
お手紙作戦
その名のとおり、子どもにお手紙を書いてもらう作戦です。相手はそう、お母さん。
「お話ししたいことがあったら、お手紙に書いてくれない?」
「お母さんに教えたいことや言いたいこと、お手紙に書いてみて」
とお題を出し、話したいこと、伝えたいことを書いてもらいます。
難しい場合は、まずお母さんからお手紙を書いてみてくださいね。
「○○くんのこんなところが好きランキング1位は~…」
「お母さんは夏休みこんなことがしたい。なぜなら~…」
などなど、なんでもいいです。
「書く」ことも、「話す」と同じようにアウトプットの一つの手段なので、伝えたい意欲を止めることなく脳を発達させられます。
さらに、言いたいことを話すのは簡単ですが、文字にするとなると頭を使い、ワーキングメモリを鍛えることもできます。
手紙を受け取ったら、おおげさに喜んで読んでみてくださいね!
我が家では、手紙をくれた息子に「お手紙うれしい!こうやって書いてくれると分かりやすいな~」と褒めまくると、“手紙を書くと褒められるし楽しい!”と、もっと書きたい欲を刺激したようで、黙々とお手紙を書くことに没頭してくれました。余裕があればひと言でいいので返事を書いてみるとさらに書くモチベーションがアップしますね。
スマホde動画作戦
子どもにYouTuberになってもらう作戦です。
スマホで動画を自撮りさせ、子どもがお母さんに伝えたい、話したいことを話す、というシンプルなものです。
我が家の場合、撮影時間は5分と区切りを決めて、好きなように話をさせました。
息子は自分で作った工作品の説明をしたり、恐竜の歴史について語ったり、本物のYouTuberのように得意げに5分間しゃべり続けていました。
撮った動画は、お手紙同様、見返すことができます。
あとで子どもと一緒に見返して、「教えてくれてありがとう!」と子どもの伝えたい気持ちをしっかり受け止め、「この説明わかりやすいわ~」と良かったところをフィードバックしてあげると、これが良かったんだと学習しモチベーションも高まります。
この2つの作戦のおかげで、手紙を書いている・動画を撮っている束の間、私はホッする瞬間を得ることができました。
リアルタイムで子どもの話を聞き会話することが基本ですが、長期休みのような一日中ベッタリのときはこんな感じで上手く付き合っています。
お手紙と動画は約1年ほど続けている我が家です。小学校1年生になった息子は、宿題の絵日記など短い文章を書けるようになり、自分の意見や感想などハキハキ発表できると先生から褒められました。
まだコミュニケーションは練習中ですが、ここぞ!というときはしっかりお話ができる子に成長しました。
おしゃべりな子とうまく付き合うにはこんな方法もあります!
こちらが参考になりますよ▼
この記事を見てくださるお母さんは、発達でこぼこでちょっと手のかかる子どもとの日々を試行錯誤しながら過ごしていると思います。
ぜひ、あの手この手のなかの一つとして、自分に合うようにアレンジしながらこの方法を試してみてくださいね(^^)!
暑くて長い夏休み、一緒に楽しくハッピーに、乗り越えていきましょう!
執筆者:ひきのなつき
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