集中力がない子どもには、ちょっと緊張感のあるお手伝いをお願いしてみましょう!

なんだかうちの子気が散りやすくて落ち着きもない…と感じられたことはありませんか?それは脳の特性が関係しているかもしれません。集中力がない子どもにちょっとしたお手伝いをお願いして、楽しみながらトレーニングできちゃう、そんな方法をご紹介します!

落ち着きのない息子を追いかけまわす日々

ちょっと落ち着きのなく、気が散りやすい我が家の息子は当時3歳。

私は息子が幼稚園に入園する前までは、とにかく動き回る息子を追いかけて「ちょっと座っててー!」「もうちょと待ってー!」と洋服の端をギリギリ掴んでは捕まえていました。

そんな息子は体を動かす遊びが大好きで、座ってやる遊びはあまりしませんでした。

レゴや積み木も積むというより、投げる、積んでは崩すことを楽しんでいて、集中して積むことをしません。

また、お絵描きをやろうと声をかけても、まずクレヨンを転がして机から落とすことを楽しんでいて、なかなか紙に描き始めません。

やっと描き始めても1分くらいでまたクレヨンを転がすか、近くにあるトミカの車に目がいき車遊びに行ってしまいます。

しかし、大好きな車の遊びですと私が話しかけても「ブーン!ブーン!」と言って聞こえてないくらい集中していることもあり、集中力にすごく差があると感じていました。

当時の私は、集中力があるように見えるのに、この差はなんなんだろう?結局つまらなかったから?でも何かちょっと違うような…など、ちょっとした違和感を感じていました。

また、こんなに気が散りやすくて幼稚園に入ったらちゃんと座っているのかしら?と心配になっていました。

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子どもが集中できる時間と脳の得意を知ろう!

子どもが集中できる時間はどれくらい?

子どもが集中できる時間って経験から感じるものでも、とても短いですよね。

実際、3歳~5、6歳の子どもの集中力の時間は5分くらいと言われています。
もちろん個人差もありますので、もっと短いお子さんもいるでしょう。

この情報を知ったとき私は息子に高望みしてたな…と反省しました。

私はお絵描きなどやるときは15分くらいを見積もっていました。

5分くらいしかもたないと分かれば、お子さんが集中しなくても「そりゃそうだ!」と思えますよね!

脳には得意不得意があります

息子のように少し落ち着きがなかったり、すぐ気が散ってしまう場合、気持ちがソワソワしているというよりは、脳の特性がそうさせていることがあります。

すぐ気が散ってしまう子の特性として、脳の視覚系が優位なことがあります。

脳の視覚系は、目から入った情報を脳で処理するエリアです。

視覚系のバランスがいいと、視界に入ったものも理解系のエリアと連動し、今これはいる情報、いらない情報と判断できます。

しかし視覚系があまりにも活発ですと、目から入った情報に焦点をあてることが得意になりますので、気になることが見つかると理解系の連動よりも先にパッとそっちへ行ってしまいます。

それがはたから見ていると、気が散りやすい、集中力がないと感じるのですね。

もう一つ私が気になっていた「すごく集中するとき」は脳はどのような状態なのでしょうか?

それは過集中という状態なんです。

もともと脳エリアの構造は得意不得意の差があるのがあたりまえなのですが、そのでこぼこが少し大きいことが原因で、脳が適度なバランスで指令を送れないことがあります。

それが興味のあるものに対して過剰に集中させることにつながる要因にもなるのです。

過集中の時は、記憶していることも多いのでとても好ましい状態ですが、集中力が高いからこそ集中が切れた時に疲れやすくなったり、寝転んで動けなくなったりしてしまうことがあります。

もしお子さんに似たようなことがあるなと感じたら、過集中している間にある、切りのいい瞬間を見つけて話しかけたり、次の行動にうながすようにしてあげるのもおすすめです。

また、興味がないことへの集中は続かないというのも特徴ですので、息子の集中力があるようでない、と感じていたのは、この2つのことが原因だったと分かりました。

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小学校入学前にゆっくり始めるのがおすすめです

小学校に入学すると、保育園、幼稚園の環境とは違い、勉強する時間には座る、おしゃべりしない、先生の話を聞くなど集中することを求められますね。

もし、お子さんに少し集中力がないな…と感じられているなら、今からゆっくりとコミュニケーションに関する学びを始められてもいいと思います。

なぜなら、発達にでこぼこがあるお子さんは、新しいことや環境に慣れるまでに時間がかかることが多いからです。

様々なお子さんの状態に合わせて、コミュニケーションの方法がたくさんありますので、お子さんにあった声かけや遊び方、得意や不得意の脳の伸ばし方など、お母さんご自身が発見できるようにもなります。

幼児期だから仕方ないのかな?それともうちの子だけなのかな?とずっと不安になってしまうことがあるようでしたら、早くて1か月くらいでお子さんの成長が見られますから、就学前に取り組むのもおすすめですよ!

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ちょっと緊張感のあるお手伝いとは?

幼児期の子どもの場合、何をするにもこちらは「大丈夫かな?」とドキドキしてしまうことも多いのですが、お子さんが興味をもってやりたい!と言ったことやお手伝いはぜひやらせてあげて欲しいです!

なぜなら、それを取り組んでいる時に脳がものすごく成長するからです。

集中したり、考えたり、見たり、聞いたり、手先を使ったり、様々な脳エリアが活発に使われます。

活発に使われる=脳が成長しているときです。

そんなチャンスを「危ないからダメ!」「もうちょっと大きくなったらね」と後回しにするのは、とってももったいないことなんです!

私も以前は見ていて危なっかしいし…とやらせないことが多かったのですが、お手伝いが脳を発達させて息子の困りごとが減ると理解してからは、積極的にお手伝いをしてもらうようになりました。

そして今息子は、お手伝い名人になっています(笑)

では、落ち着きがなく、気が散りやすい子におすすめなお手伝いをご紹介します。

好きな飲み物をコップに入れる

これは集中力と腕や手の力加減がうまく働かないとできません。

繰り返しやると体の動きを止めながら集中し、ちょうどいい力加減というのを脳に覚えさられますので、特に落ち着きがない子どもにはおすすめなトレーニングになります。

我が家では、息子が大好きなカルピスを自分で作ってもらっています。
希釈タイプのカルピスで、原液を注ぐときと水で薄めるとき、2回も集中力アップです!

包丁で切る

少し危ないので最初はバナナをバターナイフで切るということから始めるのがおすすめです。

我が家もバターナイフから初めて、3歳の後半くらいから少しづつ本物の包丁でバナナや野菜を切るのをお願いしました。

子ども用の包丁は買っていないので、小さい果物ナイフを使っています。

手を切ると危ないからとあまり切れない包丁でやるということも聞きますが、私の経験上、切れないと狙った所から刃が滑ったり、子どもがイライラして包丁を乱暴に扱うことがあるので、普段お母さんが使われているものが良いと感じます。

お子さんが慣れるまでは、お母さんが後ろに回って一緒に包丁を持ち切り方を教えてあげてください。
しばらくすると「あ、これなら1人でも切れそうだな!」とわかるときがきますよ。

包丁を使うときは

・包丁は切れたらすごく痛いこと
・刃の部分は絶対触ってはいけないこと
・よそ見をしたら危ないこと

など、お子さんに合わせて伝えてくださいね。

ご紹介した2つのお手伝いは、やっている最中は決して注意はしないこともポイントです。
「がんばれー!」と応援したり「上手上手!」としっかり褒めてあげてくださいね。

するとお子さんの自信にもつながって、集中する時間が長くなっていきますよ。

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今は息子も4歳になり、コミュニケーションで落ち着いたので、学んだスキルを使って息子が落ち着いていった事柄をこのように記事にしていますが、

もしあのとき、息子に合ったちゃんとした知識があったら、あんなにイライラしたり強くあたったりしなくて良かったはず、と感じています。

ですからこの記事がみなさんのお役に立てたらとても嬉しいです^^

今日もお子さんとの楽しい時間がすごせますように。

執筆者:宮代さちこ

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