ADHDグレーゾーンの子どもは片付けが苦手で怒られてばかりではないですか?子どもに片付けを教えようと思っても、お母さんも片付けがあまり得意ではない場合もあり悩んでいる親子も多いようです。片付けが苦手な親子でも片付けが成功した我が家の片付け方法についてご紹介します。 |
「僕はダメな子…」ADHDグレーゾーンの息子が片付けができずに発したことば
ADHD(注意欠陥多動性障害)グレーゾーンの子どもの中には片付けが苦手というお子さんが多いですよね。
何度言っても片付かない毎日にうんざりしているお母さんはいませんか?
我が家にも片付けが苦手なADHDグレーゾーンの息子がいます。
片付けしようと声を掛けても、なかなか始められない、片付け始めてもすぐに違うことをしはじめてしまう…ごちゃついた部屋に私だけでなく、主人や義母にまで怒られてしまいます。
息子は「また怒られた」「パパに片付けしろってばかり言われる」「おばあちゃんうるさい」と言うことが多くなってきました。
次第に片付けができないことで、息子の口からは「どうせ僕なんて何もできないんだ」「僕はダメな子なんだ」とマイナスことばが出るようになってきました。
片付け問題をどうにかしなければ、息子はますます否定的になり親子関係も悪化していってしまうと感じるようになりました。
ななほし広場【お片付け特集】シリーズ5回目は、親子で成功する片付け方法について具体策をお届けします!
親子で片付けが苦手なんです
片付け問題を解決したいと思っていたのですが、実は私も片付けが苦手な一人なんです。
自分の物だけならなんとか整理できるようになっていたのですが、子どもが産まれてから物が増えると、もうお手上げ状態…
自分の物、主人の物、子どもの物と片付ける物がたくさんあると、もうどうしていいのかわからなくなってしまうのです。
主人にも注意されるし次第に見て見ぬ振りをしたり、片付けを後回しにすることが日常になってきました。
どうして私は片付けができないんだろうと考えると、子どもの頃からやり方がわからず苦手だったことを思い出しました。
子どもの頃の私の机の上はいっぱい、部屋は足の踏み場もない、洗濯物は置きっぱなし、こんな状態で、
母からは「あなたは片づけができないわね」「どうしていつもいっぱいなの?」「本当に片付けれないわね」といつも叱られてばかりいました。
逆に姉はとても几帳面で綺麗好き。
姉と比べられることも多く「お姉ちゃんはできるのにどうしてあなたはできないの」と言われ続けていました。
誰も片付けができない私の気持ちはわかってくれず、具体的にどうすればいいのかも教えてもくれません。
片付けれない→怒られる→やり方がわからずできない→また怒られる→私は片付けができない子なんだと思っていました。
小さい頃から「片付けしなさい!」「またこんなに散らかして……」と責められ続けていた私は、片づけ対して苦手意識がありネガティブな感情しかありませんでした。
息子に同じような思いをさせたくない、パパに怒られない生活をさせたい。
もういい加減片付けができない親子を卒業したい!と思うようになりました。
「お片付けチーム」作戦で成功した親子の片付け方法とは
親子で片付けができるようになって、もう誰からも怒られずにスムーズな生活ができるようになりたいと決めてから親子での取り組みが始まりました。
取り組みを始めて2週間で親子で怒られずに片付けを成功することができたのです!
片付けが苦手な親子でも片付けが成功した我が家の「お片付けチーム」作戦についてその方法をご紹介します。
◆「お片付けチーム」作戦1.チャレンジカードでパトロール
片付けの環境が整ったら、片付けをスムーズにするための「チャレンジカード」を活用して片付けをしていきます。
「チャレンジカード」とは片付けするコーナー(物の置き場所を決める記事参照)を書いておき、そのカードを1つずつクリアしていくものです。
我が家が書いたカードは
「リビング」
「玄関」
「机の上」
「明日の棚」
「洋服」
の5つです。(お子さんの発達具合によって数は少なくするなど調節しましょう。)
チャレンジカードは見えるようにマスキングテープでリビングの壁に貼っておきました。
ここまでで準備完了です。
毎日お風呂に入る前に、2人で各コーナーを片付けをしながらパトロールしていきます。
片付けができたら「イエーイ」とハイタッチし、ゲーム感覚で楽しんで進んでいきます。
全てクリアしたらチャレンジカードを「できた」ところに貼りかえます。
チェレンジを進めていくうちに息子はだんだん自分から進んで片付けを済ませるようになっていきました。
「玄関はもうできているよ」「机の上は終わったよ」と報告してくれるようになり、パトロールは親子でチェックするだけと、かなりスピードアップしていきました。
◆「お片付けチーム」作戦2.できたねシールでご褒美
すべてのパトロールが終われば、カレンダーにシールを貼っていきます。
息子は車が好きなので自分で好みの車のシールを買っておき、毎日楽しみながらご褒美シールを貼っていきました。
シールを貼るのが楽しくて夕方になると自分から「パトロール行くよ」と言うようにもなりました。
シールを貼ることで目で見える成功体験を積んでいけるため、息子は1日も休まずに続けて行くことができました。
親子で取り組んでよかったことは、息子と私は「チーム」で取り組もうねと約束していたので、私は息子を怒ることなく一緒に取り組むことができました。
「チーム」なので、片付けへのモチベーションを保ちながら挑戦することができたのです。
親子でチャレンジを続けて、なんとパパから一度も怒られることがなくなり、怒られることがなくなったので、息子はネガティブな発言もなくなり、片付けへの苦手意識が低くました。
正直なところ、こんなにスムーズに片付けができるとはビックリしましたが「お片付けチーム」作戦は大成功でした!
我が家の「お片づけチーム」作戦はいかがでしたか?
親子で片付けに悩んでいるお母さん、家族でスムーズな生活を送れるよう、ぜひ親子で片付けチーム作戦に挑戦してみてくださいね。
【お片付け特集】は全5回シリーズでお届けしました。これまでの記事はこちらです▼
執筆者:石井 花保里
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